2014年9月15日
今月前半、秋田北部の状況を見に行きました。福井から、石川、富山、新潟、山形、秋田へと北上~約700kmの移動も天候にも恵まれました。
しかし、同じ県でも福井、石川、富山は4千k㎡程度ですが、他の3県は、福井等の2倍~3倍の面積。県一つを超えるにも何倍もの時間がかかりましたが、これだけで医療・介護の圏域整備が一筋縄ではいかないことが実感されました。
当日の最終目的地には、男鹿半島の男鹿真山伝承館。
なんとか最終のナマハゲ(写真)の実演に間に合いましたが、実演の前に、地元の集落の約7割で残る年末の行事との説明を伺いました。
男鹿市は、この10年で人口が15%以上減少している、いわば日本の人口減少の先進地域。この文化を担う集落が、いくつ残るのか・・と考えながらのが実演鑑賞となりました。
しかし、実演を終えると、こうした連綿と続く文化があることが、地域存続のキーワードとなるのかもしれないと考え直しました。地域の歴史文化を担う・・これも人の生きる力の一つであることは間違いないでしょう。
これは、秋田から東京に向かう途中で偶然に遭遇した、猫啼温泉(福島県石川町)での例大祭(石都々古和気神社)~山車の町内渡御の先頭を20歳代と思われる女性が歩く姿を眺めながら改めて感じたところです。
さて、今回は、精神科地域医療についてです。
今後、都道府県が定める「地域医療ビジョン」には、精神科医療も含める」との考えもあるようですが、もしそうなれば、各都道府県の政策担当者は難しい判断を求められることになるでしょう。
こうした背景もあり、ある県の政策担当者の方から、「精神科地域医療の再構築をどのように考えるか」等について、意見を聴かれました。
今回と次回の2回にわたり、当該都道府県を事例に、私なりの考えを示したいと思います。