Vol.71 障碍者・高齢者の「虐待」を考える

2014年3月1日

寒い日が続きます。

福井での生活時間が増えた私は、東京に出ると乾燥のためか、喘息の状態になり、辛い日々を送っています。

その中、読者の方から、宍道湖の風景を送っていただき、しばしの安息をいただきましたので、皆さんに、ご紹介します。

4月には、現地に行ってみようかと思うところです。

 

さて、先日、病院から転職し、企業のメンタルヘルスを支援する会社に勤務を始めた方からメールをいただきました。

同じ医療職ながら、病院と企業の組織風土の違いに触れ、新たな一歩を踏み出した彼の成長と成功を願うものです。

 

「初日から綿密な研修スケジュールをたててもらい、毎日、各部署のリーダーからオリエンテーションを受けました。

誰からも『焦らなくていいから』と励ましをいただきますし、部署に関わらず新しい仲間として声をかけてくれます。
いくつもの会議では営業目標が繰り返され、その目標達成に向けて各部署で建設的な意見交換が繰り広げられ、会社全体が同じ目標意識を持って、業務改善と商品開発に取り組んでいます。

社内連絡も各種届出も勤怠管理(残業は自己申告!)も、すべてイントラネットで整備されているのにも驚きでした。

病院には、なかったものの大きさに思いを馳せる毎日です。

今の会社もオーナー企業だった時には秩序がなかったようですが、親会社のテコ入れがあって会社としても組織としても、体制が整備されてきたそうです。企業は第3者から監視されることで守られてもいるのだと感じました。
組織は新しい風を入れたり、批判の目にさらされたりして、健全さを保つことが大事なんですね。」

 

今回は、障碍者・高齢者の虐待についてです。

「あってはならないこと」とは言われますが、現実の医療介護福祉の現場では、水面下に、数多くの虐待事例が存在します。

最近、体験した実例の紹介も含め、虐待問題に関し、組織風土の観点から経営者のあり方について考えてみます。

 

障碍者・高齢者の「虐待」を考える