Vol.70 どのように社会保障予算を制御するのか(2)

2014年2月15日

今月に入り全国的に雪模様が続きます。

昨日、一昨日と福岡で仕事でしたが、寒さが厳しく、小倉から見る山も白一色の様相でした。

 

あまりの寒さに、真っ直ぐ東京に出るのは避け(雪模様という情報もあり)、比較的温暖と言われる岩国で、急遽一泊して、また咳が出始めたのを養生することにしました。

途中、立ち寄った防府天満宮では、日曜から梅祭りの看板が出ていましたが、寒さのためか、梅がやっと咲きかけた(写真)ところ。盛りはずっと先のこと いずれ満開の花になるのでしょうが、残念ながら、私は、今回それを見ることはなさそうです。

 

さて、通信の読者の方から、次のようなメールをいただきました。
「・・今回は難物(?)の公立病院ですので、準備のために赴任以来2年をかけ、また実施に際しては経営コンサルにも入ってもらい、職員全員を巻き込む形でスタートしました。今多くの職員が院長をリーダーとする経営改革プロジェクト傘下のワーキングチームに参加して各自の課題に一生懸命に取り組むようになりましたので、今後の舵取りとツメさえ誤らなければ、病院の経営再建は2年できっとうまくいくだろうと思っています。」

 

この改革が成し遂げられ、追加的な繰入に全く依存しない経営となり、さらに、医療費を少し下げても盤石な経営体制となることを通じて、子供たちに残す借金を減らすことに寄与していただきたいと願うとともに、その推移を楽しみにしたいと思います。期待しています。

 

さて、今回も社会保障予算の制御についてです。

社会保障が持続性を確保し、子供の世代に過大な借金を残さないことが確認される時を、私が生きている間に見ることはないのでしょうが、それを実現するために不可欠な、社会保障予算の過半を占める事業者への報酬(への国庫負担等)の効率化=事業経営の効率化について、誰がどのように仕掛けていくのでしょうか。

「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」は、持続性確保のための十分条件ではなく、単なる最低限の必要条件と理解して、平成27年度予算には、追加的な新たな提案が出されることを期待するものです。

 

どのように社会保障予算を制御するのか(2)