2013年12月1日
最近、公表された医療経済実態調査をみて、国立の病院の経常収支の平均は赤字となっていることに、少々、驚きました。
国立病院機構全体の平均は黒字なのに・・・抽出により、数値が振れるのはやむを得ませんが、黒字から赤字へと、診療報酬改定率を議論する前提が、これほど異なると心配になります。これから決まる診療報酬改定率は、何を背景に決まるのかと・・
やはり、経営状況の評価は、全数調査でお願いしたいものです。医療法人等の決算は、全て、国としては把握できる状況にあるのですから。
さて、先月、国立病院機構関係で、嬉しい話が届きました。
4月のコラムで書いた国立病院機構沼田病院の病棟建替えが正式に決まったとのこと。まずは、事務長をはじめとする病院スタッフの努力を称えたいと思います。長年の病院の目標が実現に向けて動き出し、さらに病院スタッフの結束が高まることが期待されます。
無条件ではないらしく、本部からは、新入院数、紹介・逆紹介、手術件数の目標値が示されて、達成するまで本部が進捗に関わるというものとのこと。期限はないようですが、この方法はNHO本部の新たな取り組みとして、沼田病院が初めて指定されたようです。どのように展開していくのか、注目してみたいと思います。
また、事務長には、もう一つ達成すべき目標があるとのこと。
ぜひ、在任中に、それを達成することを期待するものですが、その前に、お祝いの会です!
今回の通信も、前回に続いて、国立病院機構(NHO)の平成23年度決算からです。
NHO所属の143施設(1施設2病院があるので、病院数は144)の経営状況を見てみます。