2013年11月15日
今回の東京から福井への移動は時間もあったので、途中で一泊することとし、愛知県まで一般道を走ることにしました。
事前にある程度は、ルートを決めますが、基本的には道の込み具合で、その場で判断です。その昔、毎日同じ経路で通勤していたサラリーマン時代には経験できなかった、ささやかな自由です。
しかし、目的がない訳ではありません。その土地土地の状況を見ながら、医療機関の所在なども道路標示を確認しながら・・いわば医療圏を実感しながらの移動です。
今回は、国道16号を埼玉~東京~神奈川と走り、次いで国道246号を移動して、南足柄市の山中にある夕日の滝が、最初の休憩目標地でした。
その途中、神奈川県内で、思いがけなく相模原病院、神奈川病院といった、かつて勤務した国立病院機構の病院の表示を見ることができました。それぞれ、当時の病院関係者とは記憶に残る出来事もありますが、今では院長も変わり、経営状況も変わっているなと思いながら・・のんびりと走って、夕日の滝に到着です。足柄山の金太郎・・の歌碑(写真)をみて疲れを癒しました。自分の体型に似ていると、愛着が湧くのも不思議なものです。
その後、国道362号で静岡県の山中、翌日は国道151等で愛知県の山中を走りましたが、そうした山道にも集落が点在する状況(医療機関は、ほぼ見えませんでした)をみて、いかに相模原病院、神奈川病院の恵まれた立地~その地域に住む人が恵まれているかを感じました。
日本の多くの地域は、こうした山間地域なのでしょうが、当該地域では高齢化の進展で、医師も廃業することが増えるでしょう。そうした時に、どのように限られた資源を活用して、住民の医療アクセスを確保するか・・医師を配置するのではなく・・と、考えることの大事さを改めて思ったところです。
今後も、こうした田舎を見て、地域のイメージを実感する時間が続くでしょうが、そうしたことを繰り返す中で、きっと、地域に応じた改善のヒントを見つけられるのではないかと、自分に期待しています。
さて、今回から、国立病院機構(NHO)の平成24年度決算が、例年より遅れましたが、NHOのホームページに公表されたことを受けて、決算分析からNHOの課題と期待を記します。
NHOが、日本の医療はもとより、真に地域を支える存在となることに繋がることを願って。