Vol.61 憲法論議を考える~条文改正と解釈変更

2013年9月1日

第57回の通信(生殖補助医療への助成は何を生み出したのか)のきっかけとなった読者の方から、「配偶者と話し合いの結果、子供のいない人生を選択することにした。」との連絡がありました。

 

私の一文が、決断の後押しとなったとしたら、私の責任も重大です。

さまざまな想い悩みがあったこととは思いますが、あとで悔いることのない人生を送られることを期待するとともに、私も、読者の方に恥じないような仕事を続けることが大事と考えるところです。

 

なお、皆さんにも、読者の方に教えていただいた担当医師からの回答メールを、ご披露します。私にとって考えることの多いものでしたので。

 

「残念な結果でしたが、今後の確率も決して高いものではないので何らかの決断は必要かと思います。
妊娠・出産は義務ではないので治療の断念も重要な選択です。十分に考えての決断ならそれは正しい決断であると思います。子供が出来ないことはイコール不幸ではないと思います。頑張ってください。」

 

さて、前回の戦後処理に続いて、今回の通信は、第2次世界大戦の敗戦に淵源を持つ日本国憲法(写真は日本国憲法公布の際の上諭)についてです。

条文を改正するか・・解釈の変更を行うか・・憲法9条に限らず、法令において常に考えることになる選択肢ですが、先の参議院選挙で争点の一つとされた憲法改正論議について考えてみます。

3人の子供に、「憲法改正について、どう思うか」と 素朴に聞かれた時の準備でもあります。

 

憲法論議を考える