Vol.58 医療機関・福祉施設の調達を見直す

2013年7月1日

全国には、日本らしい、昔ながら風景がたくさん残っています。

 

写真は、読者から送っていただいた、「あらぎ島の棚田(和歌山県有田川町)」の風景です。有田川の蛇行で生じた巨大なあこや貝のような形の河岸段丘で、江戸時代に開墾されて水田化され、今の棚田が形成されたとのことです。

この地は、大小54枚の棚田が扇形に広がり、四季それぞれに美しい景色を見せることから、農林水産省の「日本の棚田百選」にも選ばれ、また、最近では、国の文化審議会において、国の重要文化的景観に選定するよう文部科学相に答申されたとのこと。いずれは行ってみたい地のひとつです。

読者の方には、いつも写真を送っていただき、ありがとうございます。

 

 

さて、今回の通信は、この棚田と同じく、昔ながらの風景が残る医療機関、福祉施設の調達環境についてです。

事業経営を効果的・効率的にする手段として、通常の産業では様々な工夫をされている調達ですが、医療機関、福祉施設では、他産業に比べるとその努力が遅れています。もちろん、これは医療機関や福祉施設側の問題だけでなく、昔ながらの取引慣行が残るメーカーや卸売業界の問題でもあります。
今回は、自分の経験、見聞から、医療機器を中心に、医療機関等の調達に関し、メーカーの状況、卸売業界の状況、医療機関・福祉施設の内部環境の複数の面から考えてみます。

 

医療機関・福祉施設の調達を見直す