Vol.107 市場規模が拡大した個別医薬品への対応

2016年11月1日

10月後半、福井に戻る際に、長野、富山に立ちよって紅葉を見ることにしましたが、残念ながら鮮やかな景色とはいきませんでした。それでも富山山中の有峰林道では、奇麗な青空に遭遇(写真)・・東京で積み重なったもやもやとした気持ちも、一転、清々しいものになりました。

政府部内で苦労する元同僚や、病気療養中の知人には申し訳ない気持ちもありますが、早めにリタイアして得た自由な時間を大事にするしかありません。私も、いずれは動けなくなるときも来るでしょうから。

 

さて、今回は一般誌を賑わせている、いわゆる「高額医薬品問題」です。

誰もがお世話になっている医薬品ですが、一般誌を賑わせるのは、「副作用問題」が過去の通例。

しかし、今回は価格の問題と様相が違います。先月は、肺ガンに適用拡大した特定の医薬品の価格に関し、経済財政諮問会議でも議論となり、その直後に同じ議題の議論を予定していた中医協の部会が中止されるという事態も生じました。
今回は、社会保障財政を揺るがすとされる、これらの医薬品の価格設定に係る問題について考えてみます。

 

 

市場規模が拡大した個別医薬品への対応