Vol.46 日本の未来をどのように選択するか

2012年12月1日

通信の読者の方から、風景写真を送っていただくようになりました。

非常に良い写真なので、このページでご紹介することにしました。

今回は、日本を象徴する富士山とこれにかかる笠雲です。

今後も、通信とともにお楽しみください。

 

さて、先日、総理官邸で働く(働いていた)、昔なじみの40代の4名と飲む機会がありました。

混迷する政治状況下における彼らの仕事面での苦労なども聞きながら、もう彼らと一緒に働くことはないのだなと、少々、残念に感じながらも、一方で、今の仕事を通じて、役所ではできない医療・福祉改革の新たな切り口を示すことの大事さを改めて実感したところです。

 

しかし、それから2週間足らずの先月16日に衆議院が解散されて以降、選挙に向けての離合集散・公約合戦です。本来、今行われるべき、次年度の予算編成に向けての真面目な議論は宙に浮いたままです。

マスコミも選挙の争点とされる社会保障(消費税・給付削減)、経済政策(TPP・公共事業など)、エネルギー政策(脱原発)、外交・安全保障、政治改革の5つに関し、各党の大まかな方向性などを伝えていますが、私の家族・両親も含めた選ぶ側が、争点とされる各事項について、日本が置かれている状況をどれほど知っているのか・・・疑問が残るところです。

 

TVは、よく有権者の声として、高齢者、母親、サラリーマン、自営業者、失業者等と個人の声を伝えますが、自分の関心事項の違いで意見が違うのは当然です。こうした利害錯綜する意見を、どのように集約していくのか、集約していくための情報を提供するか・・これは政党だけではなく、マスコミの仕事でもあるでしょう。

マスコミの仕事は、政党が「何をするつもりか」を伝えるより、選ぶ側が「何をするのが良いのかを判断できる情報」を提示することが必要と考えます。残念ながら、今のところは、政局を追いかけるばかりで、混乱を増幅しているだけのように見えます。

 

今回は、衆議院選挙の5つの争点について、どのような議論をして欲しいかという点について考えてみました。

政治家には関心はありませんが、子供の未来を心配する親として、こういう議論をして欲しいという意見です。

 

日本の未来をどのように選択するか