老朽住宅改修 第32回 9月も引き続き長期滞在~伝達不足を現場で職人達と調整へ

2025年3月23日

9月の母親宅の工事の中心は、壁紙、扉、外壁、外構関係でした。
長女の生活に大きな影響はないと思っていましたが、福井到着後、玄関開けて「切れ」ました。

 

玄関は、工事用資材が散乱し、工事用の廃材等のゴミ袋が、上り框に山積みでした。長女が引っ越す前より悪い状態に見えました。

以前は工事する場所が広かったので、広い面積にちらばっていたのが、工事場所が狭まって同じ量が固まっていたからでしょう。
しかし、前回出発前のメールが無視されたと感じ、資材・ゴミを作業場として提供した旧応接に放り込み、前後の写真込みで工務店にメール。あとの始末はそちらで+今後の再発は厳禁と記しました。
翌日にはきれいになっていましたが、工務店から依頼された木工事の職人さんは申し訳なさそうにしていました。たぶん、前回送付したメールの内容が伝わっていなかったのでしょう。

 

こうしたことは8月にもありました。
階段ができた後に、階段の両サイドの壁を作っている現場を見ていて、インターフォンの中継器を置く凹部の空間がなかったので、「中継器の件は聴いている?」と聞いたところ、怪訝そうな顔で首を振ります。
直接確認してみてと言った数日後には、凹部が作られていました。

和室関係では、電気工事の関係で聞きました。耐震補強の関係で縁側に新しい壁ができた結果、床の間・仏間にある書院(小さな障子)の裏が壁になり、従来通っていた日差しが全くなくなることを残念に思って、「書院と壁の間にLEDのライン照明をつけて欲しい」と工務店に依頼していましたが、それに必要な配線工事もなされた形跡がないので、電気工事の人に「この工事のこと聞いている?」と・・首を振りました。

 

他にもいくつかありますが、こうした伝達上の問題は避けられないと感じて、9月も半分以上は福井にいることにしました。それで最初に見たのが、既述の玄関の状況であり、かつ長女の安全にも関わるものだったので「切れ」て、しまいました。
9月の工事内容から、工務店が現場にいる可能性は低いことは明確でしたので、福井滞在中は、極力現場で各職人に当方の意図を伝え、設置位置の相談等をする予定でした。そこに居ない工務店を経由するより、現場で直接調整するほうが、早くて間違いがないという当たり前のことですが、その結果、概ね不満のない仕上がりになったと思います。直接話をする訳ですから、仕上がりに不満があっても、それは指示した私の自己責任・・もちろん、現場の模様は、その日のうちに工務店にメールで情報提供するようにしました。

 

また、長女からの「工事の日程を教えて事前に欲しい。1Fで職人さんと会ってびっくりしたくない」という要請を受けて、9月以降は、1週ごとの工事予定を工務店から事前にもらうようにしたのも関係者の意思疎通に効果があったのでしょう。10月の職人達との打ち上げでわかったのですが、8月頃から、この現場に関するSNSグルーができ、これで日程調整等がなされたとのこと。ケアマネのサービス調整で、SNS活用が普通になっているのと同じ背景・・と、人のやることは同じなのだと、改めて認識しました。

今から思えば、工事開始後は、忙しい工務店に関係者の調整を任せずに、施主側も積極的に工事関係者との情報交流~福井の滞在期間、工事現場で気になった点、進行が遅れていると思う点などを当初から全員に伝えるようにしていれば、よかったか・・と思わないでもありません。
もちろん、奥方のお陰で各職人さんと親しく話ができるようになってからの考えですから、当初から、うまくいった保障は無く、かえってギクシャクしたかもしれません。

 

さて、伝達不足の典型例の和室書院の照明(写真)も、廊下の欄間の常夜灯とともに9月に完成です。
壁も天井もできてからの工事でしたから、大変だったとは思いますが、出来栄えに奥方は絶賛~来客も最初は自然光と思い、ネタ晴らしをすると驚くといった状況です。結局、伝達だけの問題でした。

 

なお、その後は玄関回りの状況が気になることはありませんでした。「切れ」た効果はあったようです・・

しかし、年甲斐もなく「切れ」るのは、良くないと自覚はしています。

 

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