老朽住宅改修 第30回 駆け込み工事(4)~2F工事終了は引っ越しの前日夕刻

2025年3月16日

2F改修の最後の技術的課題だった天井構造も決まり、あとは駆け込み工事あるのみ。しかし、引っ越し前日の朝には、2Fキッチンが未だありませんでした・・

 

結果から言えば、引っ越しの前日にキッチン設備がクレーンで2Fに搬入され、工務店が強引に依頼した設備屋さんが頑張って夕刻には無事設置が完了。水も無事に出て流れることを確認して引っ越しの受け入れ準備が完了しました。
できあがった2Fは、物品移動で工事の前後を知るYOUサポートの代表が「一番変わったのは2Fですね」というくらい、部屋の景色が一変したので、余計にその過程の大変さが思い出されます。

 

まず問題の天井は工務店の助言で「折返天井」になりましたが、天井に段差があるのがアクセントとなって部屋の雰囲気が良くなり、天井が低めの部分も、私は気になりません。長女も同様のようです。
私は18歳まで、この2Fの一角に住んでいましたが、工事途中の折返天井・壁の中の断熱材(写真)を見て、1981年の福井の豪雪時の寒さを思い出しました。今では当たり前の工事でしょうが、当時の壁の中は今回分かった土壁・・天井も現代的になり住みやすくなるのは当然でしょう。

 

その後、壁ができて、収納が作られ、壁紙が張られ、照明・コンセントがつき、エアコン・トイレ・換気の各設備が置かれ、そして各種扉を設置と、長女と工務店の間で確認しながら、駆け込み工事も順調に進んでいるようでした。マグネット対応のキッチンパネル(標準機能として各キッチンに設置)もついて、7月末の大きな不安感を忘れ、あとはキッチン本体を設置すれば終わりという所まで来ました。
1Fのシステムキッチンと同時に設備が届いて余裕をもって設置される予定でしたが、なぜか届いたのは1F分のみ。不思議に思い工務店にメールすると・・しばらくして「本日は届かない」という残念な返事です。工務店が使っている仕入先が、またも「しでかした」ということのようです。

 

これまでも「勝手の位置」が頼んだものと逆のものが届き(そうになり)、予定の工事が先延ばしになるなどの工事遅延の要因の一つになっていたのですが、今回も工務店からの問い合わせに「本日は商品が届きません」と平然と言われて、さすがに工務店も「切れた」ようです。「○日後には引っ越しだから、それまでに絶対間に合わせろ」と・・その結果、引っ越し前日に届いたという次第です。
こちらは間に合えばよいのですが、面白がって「本当に大丈夫なの? その仕入れ先」と聞いてみました。結果は、仕入先の担当者のキャラクターの問題もあるとは思いましたが、「木材も設備も、以前は土日も運んでくれたが、今は働き方改革名目で、土日の搬入はなくなった。」という工務店から聞いたことも大きな要因と思われました。

小さな事業者なら、土日搬入・平日工事としたいと思うのは当然で、土日搬入がなくなると平日の工事日数が制限されて工事が遅れる要因となり・・それを予防しようとすると、土日を削ることになるという悪循環を連想しました。

ただ、今回の事件発生は週の初め、引っ越しは金曜日だったので、土日を跨いでないのが幸いしました。納入遅れも発生の曜日により被害の大きさが変わる時代のようです。

 

期限厳守の要請が強い改修なら、スケジュールとして材料・設備の納入時期も聞くことをお勧めします。もし到着日が木・金曜日だったりしたら、ご注意ください。納入事業者のエラーで大損害もあり得ます。
私は、「引っ越しの予定日を、4月頃に聞いていた時期から一方的に早められた」と不満を呈していた長女から、厳しい非難・叱責を受けるという精神的損害は避けられて万々歳でした。