老朽住宅改修 第29回 駆け込み工事(3)~動き出すと早かったDK工事

2025年3月12日

8月初に福井に戻った際には、床も何もない状態だった洗面浴室・DK部門。こんなことで8月中に工事終わるのか・・困ったなーというのが本音でした。

 

この部分では、1F木造部屋根を支える構造が脆弱で、その補強方針を決めて、その施工を終えるという手順を経ないと進められないと理解はしていましたが、それが終わって工事が始まったのは8月に入ってからでした。現場で初めに見たのは束石が敷かれて木材がその上に渡されただけ(写真)の「始まりの始まり」の姿でしたので、「最悪、転居時に洗面浴室だけ終えられれば・・」と考えたのも無理はありません。

 

しかし、そこからは早かったという印象です。床が一面に張られ、浴室のユニットが設置され、洗面浴室とDKの間の新たな壁が作られ、四方の壁・床が出来あがり、フローリング・壁紙工事が始まる.そして洗面台が置かれて、システムキッチンも・・と、いつの間にか事務室にあった作業台がDK横の奥方の領域に移動していました。
「やればできるのか」という感じでしたが、2Fと同時の進行となったので、木工事ができる職人一人を工務店が依頼して現場に投入したのも大きかったのでしょう。それぞれで木工事が進み、渋滞していた、その後の全ての段階の工事が一気に動き出したのだと思います。

 

また後にわかったことですが、その時、現場では水道管の老朽化の問題が判明したようです。洗面浴室・キッチンの設備を撤去して床を捲った段階で判明したのでしょうが、50年の歴史を経た鉄製の水道管は錆でボロボロ・・工務店の判断で給水ラインを一新することになりました。旧和室の工事の際に東側に作った給水ラインから、念のため、床下を這わせて西側に延長させておくという措置をとっていたからできた判断と聞きましたが、この点は感謝の言葉しかありません。

私が、東側にある水道メーター付近が掘り返されて古い鉄管が露出している状態を見て数日後に、工務店から「車庫に伸びている水道管が古いので入れ替えようと思うのだが、どこを通せばよいか」と聞かれて、場所を指定した時に・・それなら西側はどうなっているのと聞いて、上記の事実が分かったという次第です。こうしたインフラをほっておいて、上辺の設備だけ良くしてもダメなのだな~と、水道メーター近くの鉄管に教えられた感じです。

 

洗面入口の引き込み戸も、長女の引っ越し直前に設置され何とか1Fは滑り込みセーフというところでしょう。

この駆け込み工事は、現場の職人さんの頑張りのお陰でしょうが、陰には奥方の配慮もあります。DKから退避させた冷蔵庫に、飲料を大量にストックして職人の方にフリードリンクとして提供してきました。最初は遠慮もあってか飲料の減りは少なかったのですが、「残ると困るので必ず1本は飲んで欲しい」旨の張り紙をして以降・・徐々に定着し、暑かった8月は冷凍庫にアイスクリームも用意。こうした奥方の配慮に「あの人を困らせるわけにはいかない」と皆さん意気に感じられたに違いありません。それくらいの特別なスピード感でした。

 

現場の声としては、「現場に顔を出さない施主も多い」とのこと。

この8月は、ほぼ毎日現場に顔を出すことになり、特に奥方は、それぞれの職人さんと親しくなったように見えましたが、ここまでやるかは別として、現場での工事側の皆さんとの会話は、仕上がりの出来不出来に影響を与えるように思います。自宅を改修する際には、事業者にお任せでなく、ぜひ足繁く通うことをお勧めします。

 

なお、DKに隣接する奥方の新領域の床はDKと一体で完成しましたが、新設の収納3つのうち1つは、工務店が依頼した家具屋の動きが鈍く先送りに・・もし、現場で家具屋と奥方が親しく話をする機会があれば、期日通りに据付家具すべてが完成していたことでしょう。