Vol.84 介護報酬のマイナス改定は「介護崩壊」を招くのか 

2014年11月1日

本日で、ヒューマンケア通信開始後5年目に入りました。

個人的にも、いろいろとありましたが、何とか、1年間、通信の継続ができました。まずは、皆様に御礼申し上げます。

 

ただ、この1年安定していた政治も、ここ1か月で急速に不安定感を増し、またもや政策から政局に軸足が移りつつあるように思えます。

2か月前に通信でテーマにしたエボラ出血熱も、米国で二次感染者が複数出て、感染拡大が政局になりそうな雰囲気・・日本も対岸の火事とは言えない状況です。

どのような軸足で生きていくか・・難しい時代と感じる毎日です。

 

 

さて、先日、読者の方から10月の皆既日食の写真(WEBからの転載)を送っていただきました。

「地球近くを通った太陽の光のうち、波長の長い赤い光だけが大気で屈折して届くため、地元で見た皆既月食の月は赤銅色に染まっていて幻想的な月でした。」とのこと。私も、昔の同僚に会うために向かった日暮里の駅前で、欠けていく月を見ましたが、確かに美しいとは思うものの、一方では、欠けていく姿に何となく不吉な感じがしたのは否めません。

 

 

皆既日食であれば、必ず、欠けた後には満ちて来ますが、これが社会や事業であれば、欠けたものを元に戻すには、無限の努力が必要です。

人間は、将来の必要性がわかっていても、どうしても目前の問題に気を取られ、結局、誤った道を選びがちです。

さて、これから日本は、どういう道を選択するのか、しないのか・・この目で、しっかりと見ていきたいと思います。

 

5年目の最初のテーマは介護報酬改定です。
現在、平成27年度実施予定の介護報酬改定について議論は真っ盛りですが、先月15日に、介護事業の事業者団体の一つである全国老人福祉施設協議会が記者発表をしました。
その趣旨である「介護報酬のマイナス改定は介護崩壊を招く」について、今回、検証します。

 

 

介護報酬のマイナス改定は「介護崩壊」を招くのか