老朽住宅改修 第26回 工事進まず~工務店のオーバーフローか?

2025年3月2日

2F改修の事前の最終打ち合わせで7月に福井に戻った際、予想以上に工事が進んでいないのに驚きました。
当初の予定では、木造部1Fの工事は終わり、2Fの工事着手・DKも工事進行中という段取りでしたが・・問題の洗面浴室の解体(写真)は始まったばかり、DKの解体は手付かず、北側2室の周囲の工事も未了、事務室・廊下も以前のままといった感じです。

 

工務店に連絡すると、「今は石川なので○○日に現場に行きます」とのこと。数日して状況を確認しましたが、既述の木造1F建部分の屋根の構造が脆弱、2Fの天井の梁が思ったより低い位置にあるなど工法が決めきれないという点以外は、材料が予定通りに届かない、他の職人の都合がつかないなど、工務店の段取りの悪さにしか聞こえませんでした。
また、現場を見ると、欄間を再利用としていた場所において、本来、欄間をはめ込むスペースがあるべきところ・・平面の壁になるように下地が組まれているのを見つけて確認すると、「忘れてました」との正直な答えに苦笑いするしかありませんでした。

 

以前から、福井以外の現場に従事しているのは知っていましたが、こちらの現場も大きく、一人親方の彼の能力を超えてオーバーフローしていることが疑われました。しかし、自分で工事ができるわけでもないので、せめて私ができることとして・・福井滞在中に彼に伝えたこと、その他現場で気づいて検討して欲しいことをメモにして福井を出る際に彼にメールすることにしました。自分にとっても先月言ったことを当月に覚えている保証はなかったからです。
これで少しは改善するかと思いましたが、工事終了後の母親宅での工事関係者との打ち上げの際に、「送られてくるメモを見るのが大変だった・・資料を読むのが嫌いなので」と皆の前で言われて、この手法は失敗だったと気づきました。

 

予定されていた2F改修の事前最終打ち合わせを終えて、福井を出たのは長女の引っ越し期限まで、あと40日の日でした。長女からは、「本当に引っ越しできるの。階段もできていないし、洗面も浴室も昔のまま・・2Fだけできても引っ越せない」と、真っ当な意見を厳しくいただき、8月の滞在期間を再検討することにしました。

 

なお、福井を出る際に、最後に現場を見たときには、欄間の位置にはめ込む場所はできていました。石川の往復の前後の時間帯でのやっつけ仕事かと思うものの、仕上がりは悪く見えませんでしたが・・・後日、実際に欄間を入れる際には、少し欄間の枠を削ったとのこと。

壁紙を張ることで、少し空間が狭くなることを忘れて枠を作ったために生じたエラーでしょうが、やはりやっつけ仕事だったようです(笑)