2014年12月26日
12月22日から24日の沖縄訪問を終えて、今年の地方巡りは終了です。
1月の和歌山訪問(雪の高野山 宿坊に一泊)を皮切りに、今回の沖縄行で、この1年間で47都道府県に赴いたことになります。
当初は、3月の佐渡など直前に思いついての旅程でしたが、4月以降は、概ね毎月2回は東京と福井以外の地域に赴く3か月前には計画をたてて実行するようになりました。日本全国の状況をこの目で見て、各地域のロケーションを体験し、机の上ではわからない情報を得るためです。
お役所時代を含め、これまでの人生で、結構、地方出張をしたつもりでしたが、この1年を振り返ると、いかに見たことのない地域が多かったのか、過去行った都道府県も、見ていたのは都市部ばかりであったと実感しています。
遅ればせながらの感はありますが、こうした知識・体験なしに、国が医療や介護の面整備の議論をするのは危険だな・・と思うところです。
さて、今回の沖縄は、私自身、初めての訪問です。沖縄本島一周が最低目標・・・
地図を見ると、南部に市町村数が多く、北部は市町村もまばらと、大きな南北格差が予測されましたが、せっかくの一周ですので、世界遺産である「琉球王国のグスク」を、順次、見て回ることにしました。
当日、寒い東京から那覇に到着。
暖かいことを期待してましたが、残念ながら寒いと感じる気候。地元の人も、この季節には珍しい寒さとのこと。
残念でしたが、気を取り直してレンタカーで本島一周開始です。
南部の戦争関連施設にお参りをしてから、首里城、中城城、勝連城と、人口密集地域が続く本島東部を北上。渋滞もあって、勝連城跡で夕暮れになり、予定時間を超過しましたが、ここまでは、医療介護の施設も数多くあり、都市そのものです。
宿に向けて、基地移転で揺れる辺野古周辺を通ったときには、夕闇も広がり、残念ながら状況はわかりませんでしたが、一帯が米軍基地で占められているのは、やはり異質な感じです。
2日目は、今帰仁城、伊江島のほか、北部を一周しました。
慶佐次湾のヒルギ林、ヤンバルクイナ生態展示学習施設を見ながら、本島最北端の辺戸岬に辿りつきました。この間80km弱ですが、道路沿いには、ほぼ民家もなく、農地等もない景色は、感覚的には、大隅半島の山間部を通る道路の雰囲気に似ています。
道筋のほとんどは米軍北部練習場でしたが、一方では、ヤンバルクイナの保護地域でもあり、米軍施設の存在が、天然記念物の保護にも役立っているようでもあり、沖縄と基地との関係の難しさを実感します。
最終日は、気温も上がり南国らしい雰囲気の中、座喜味城(写真)を見ながらリゾートが集まる島西部を南下です。
昨日の北部の雰囲気とは全く違いますが、一方では、大きな産業を見かけることはなく、リゾートと基地で支えられる経済・・基地がなくなったら、どのように暮らしていくのか 今の政治状況の難しさを感じながら今回の日程を終了です。
今年行った地域、いずれも少子高齢化という課題は同じでも、解決の方法論は大きく違うように思います。
これを解決するには、行政だけでは無理というのが、今のところの結論ですが、どのような方法論があり得るのかを考えるため、来年も地方巡りを継続するつもりです。