家族・一族の時間を超えた交流拠点(4)~西庭にて竹垣づくり

2025年6月5日

母親宅の西側LDKから、サンルームにショートカットする外廊下として新設されたウッドデッキ。便利なのは間違いないのですが、その結果、遊休地となっていた西庭が気になり出します。
LDK側のテラス窓から見ると、巨大なツツジの木の向こうに、隣家の小屋の古びた壁が見え・・
サンルーム・和室側から見ると、巨大なツツジの木の向こうに、水田を挟んで数軒の家が見え・・
と、眺望の面から改善が必要と考えだしたのは、2024年の11月頃です。

 

2024~2025年の福井の冬は、相当、雪が降りましたが、1月後半には、西庭の雪もだいぶ溶け、もう降らないと考えて、自前で巨大なツツジの木の伐採に着手。前年に購入した電動工具を活用してですが、これが一番大変な作業になりました。
年1回の剪定=表面の葉のカット以外は、長年放置されてきたツツジは、複雑に枝が絡まって枝一本を切るにも手間がかかります。枝1本1本切り進めるうちに、この巨大なツツジは2株が絡み合っていることを発見・・それぞれの幹が10cm近くの太さとわかり、1月の作業は打ち止め。
切り終えた枝は家の北側の空閑地に山積みになった状態・・で東京に戻りました。
2月に福井に戻ると、1月以上の積雪状況に加えて、雪が降り続いています。作業が再開できたのは、3月に入ってから。何とか枝は全部切り取って、切り株2つになった状態で、この回の作業は終了です。

 

3月は、家を改修した工務店の人と打ち合わせ。
今冬の雪の多さを踏まえて、全部自前と考えていた方針を変更。竹垣設置場所の木組みと、その基礎は、安全確保の観点からプロに依頼することに・・
それに向けて、西庭の整地のほか、2つの切り株をさらに切り込み、これ以上は無理と判断した段階で、これを隠す仕掛けを西庭に転がっていた石等を利用して準備し、当月は終了。

 

4月前半は基礎づくり、後半は木組みとのスケジュールにあわせて、灯篭部の完成、植栽の区画、排水整備、防草処理と瓦チップ、他の敷地(コンクリート部に付着)で撤去した苔の移植のほか、木組用の材木の塗装と自前の作業が続きます。
黄金週間に、ネット通販で購入した竹垣(自前で塗装し1か月乾燥済)を、奥方の協力を得て、やっと木組みに結び付けることに成功。その周囲も、隣地との境界の石組みの補強(隣家からの要請受け)・他の大きな切り株隠し等をして、安全を確保した通路整備も終了。竹垣内には馬酔木・南天等と日陰でも育つ低木、竹垣外には山椒・紫陽花等の植栽も完了。用意した夜用の照明も設置。これで9割以上は完了です。
この段階で5月後半の宿泊客へのお披露目を終えて、最後の仕事は、ウッドデッキから通路に出る間仕切り(目隠し)の設置です。種々の選択肢の中から、最も安価な未塗装の白木の扉を購入して自前で塗装。金具も購入して電動工具で取り付けに成功・・4か月以上かけて西庭の完成(写真)です。

 

「木の伐採・植え替え・植え込み」「石組み・レンガ組みとモルタル補強」「防草処理と排水処理」「木材・竹塗装」「竹垣の結び付け」「電動工具で部材・金具の取り付け」などと、概ね初めての経験が続きました。一連の作業は、「還暦過ぎての手習い」という自己評価ですが、ぱっと見では粗が目立つ感じはなく終了できたことは幸いでした。何でも一度はやってみるもの・・という実感です。

 

長女からは、「露天風呂にしたら」と、からかわれましたが、私が古希になっても生きていたら、考えることに。それまでの間は、西庭で夕涼み。それ用の虫対策グッズも購入し、夏に向けて試す予定です。夏には、忙しくて日程がなかなか合わない工務店の人を呼んで、西庭の食事会で御礼です。

 

当初予算は、だいぶオーバーしましたが、次以降のトライアルで、少しずつ取り返すしかありません。
まあ、他人様の資金ではないので、そこは大らかに(笑)