2025年5月1日
人生の終わりの始まりの時に、金額面からは「そこまでする必要があるのか」と問われそうな老朽住宅改修でしたが・・本当に価値があるかどうかを決めるのは、これからの使い方~成長・発展次第です。
当初の仕上がりイメージは、家族・一族の時間を超えた交流拠点。人生の残り時間で、この拠点の成長・発展させるため、共有空間の改善に取り組みます。
新母親宅の共有空間は、1Fでは東側のリビング・北側の和室・西側のDKの3つ、2Fの鉄骨部の屋上を加えると計4か所になります。これらを常に活用し、また少しずつ手を加えて価値を高めていくかが、改修後における第一の課題です。
最初に手を加えたのは東側リビングです。
この部屋は、普段は住人が映画を見たり、音楽を聴きながら団欒をする場であり、次女夫妻が来た場合には宿泊の場になり、一族・親しい知人が来たら会食する場として活用する想定です。そのため、映像・音響の装置を用意(40年前のレコードや当時のプレイヤーも配置)し、長男が下宿先で使用していた電子ピアノも鎮座しています。ソファーは簡単にベッドになるタイプのもの(次女夫妻が選定)、テーブルは父親の大事にしていた和机や火鉢の再利用、背景の壁一面には当初酷評された世界地図(各自が行った先がピン止め)という形で始まりました。
リビングのソファーに座ると父が手をかけてきた庭が見えますが、水道工事の際に土が掘り返され・・元には戻っているものの、そこにあった苔などは姿を消し、少し興ざめに見えました。この状態を解消するため、この場に手を加えようと思ったのは、外壁・外構工事が終わった2024年9月末。その頃、一時帰郷していた長男の力も借りて、ホームセンターで白砂利を調達するところから始まりました。
砂利を敷き、廃材のブロックに白い塗装し、これを足場にして市販のウッドデッキセットを自前で組み立て固定、その横には収納ボックスを置いて、気に入らないところに追加で砂利入れてと・・順次、手を加えて、とりあえずの完成をみたのは11月に入ってからです。
材料費計10万以内で、むき出しの土は見えなくなり、庭は近くなり、星もよく見えるように・・JAZZ背景に火鉢で炭を焼く雰囲気も悪くないと、この場における今後の展開が楽しみとなりました。
今回、知人が2泊。庇も追加設置(写真)した、この場にて「おもてなし」。音楽背景に、母親が結婚した時に持参した金属製火鉢を加工したものを利用した炭火焼です。長女との大喧嘩~終息という予定外のイベントもありましたが、それも含めて楽しんでもらえたようです。
こうした機会の料理・調理は私の担当も定着~事前にメニューを作成、素材の調達は奥方の協力を得て・・調理は私、片づけは家族との役割分担です。
過去の「働き」中心の生活では、考えられなかった大きな変化ですが、大学時代の自炊を楽しんでいた時期が復活したとも言えます。働く時代は、自分の責任を果たすことに重点が置かれていましたが、今はゲストを楽しませる役割を、自分も楽しむと考えることに。
本来、施設の管理など、やりたくもないのですが、どうせやるしかないなら徹底的に。義務感だけでなく、楽しむことで、よい結果が出るという過去の仕事の経験から得た発想です。
私の残り時間を楽しむ今は十二分な道具立てです。
家の変化で、自分も変わる。今後、家と共に変わっていく自分が楽しみでもあります(笑)