家族・一族の時間を超えた交流拠点(3)~来客の宿泊態勢を育てる

2025年5月24日

改修後の最初の宿泊客は、越前ガニが解禁になると福井に来る~それが10年以上も続く知人でした。
本人は「他人の家に泊まるのは気が引ける」と消極的でしたが、翌日に共通の知人とのゴルフがあり、ホテルへの送迎は面倒だと説得し、半ば強引に宿泊実験に引き込みました。
宿泊者の知り合い2名も呼んで、前回記載した東側洋室で会食。新設のウッドデッキの利用も試してから、当該洋室に泊まってもらいました。

 

その後、宿泊の感想~気になった点を聞いてみたところ、次の話がありました。
「洋室内に姿見があるのは良かったが、照明が暗くてよく見えなかった。」「そこでトイレに行ったが、そこには鏡が無く残念だった」「やむなく、恐縮しながら洗面台使った。」
宿泊者~女性を念頭に古い姿見を壁付けしたのですが、その際、高さは確認しましたが明るさは確認せず=正確には女性が必要とする明るさがわからず、照明の要否は見逃しました。また、従前のトイレも東京の自宅のトイレにも鏡はなく、自宅トイレに鏡とは考えの外・・しかし宿泊者からすればホテル・民宿等と同様の設備が必要と考えるべきだったと反省。
直ぐに、割れない鏡と充電式のLEDライトを購入し、次の福井行きの際に、それぞれ両面テープで取り付けました。仕上がりを確認して、和室に(隠して)壁付けした姿見(長女の不用品)用のLEDライトも注文しました。

 

次の宿泊客は、数年前に配偶者を亡くした女性~間もなく後期高齢者ですが、80歳まで働くと言って憚らない人です。
洋室、和室と2泊してもらいましたが、次の話がありました。「宿泊案内があるとよい。コンセント等の場所や、電気のスイッチがすぐには、わからなかった。」「部屋にタオル掛けがあるとよかった。」・・これもホテル・民宿等の比較であれば当然のことと思い、これも直ぐに、宿泊案内は原案を作って長女にチェック・編集依頼、タオル掛けの選択肢を示して奥方・長女の女性陣に決定を委ねました。もう一つの気になる点は、家の利用上の障害になるので、実施しないことに・・

 

宿泊案内(写真)・タオル掛けも揃った5月後半に2名の宿泊客です。1名は初めての男性、もう1名は最初の宿泊客~洋室と和室に分かれての2室利用の初めてのオペレーションです。
初日の夜に、概ね完成に近づいた西庭を見ながらの食事会から始まり、男性は1泊、女性は洋室・和室に各1泊~いくつかの感想はありましたが、宿泊環境に関しては、女性から「和室は夜にギシギシと音がして怖かった(たぶん畳の下の床板の音)」「蚊が飛んでいて気になった」という感想があった一方で、前回の宿題については、合格点をいただきました。

 

その女性には、初夏と晩秋に来たから、あとは夏と冬に泊まりに来て~次は蚊取り線香のセットを用意して待っていますと、お見送りをして宿泊実験3回目も終了です。
こうした些細なことの積み重ねが、たまにしか来ない家族や知人の快適性を上げることは間違いありません。今後も積極的に知人を宿泊に招き、いろいろ聞き出す取り組みを続けるつもりです。

 

誉め言葉より気になる点が、来客の受け入れ態勢を良くしていくには大事=以前、同じことを事業者の方に言ったことを覚えていますが、今後は、自ら実践。

この交流拠点のホスト役を楽しんでいくつもりです。