旅の楽しみ14:JRグループの若手職員の対応に感心

2013年3月2日

福井に本拠を移してから、1年以上を過ぎ、月の第1、3週は東京、第2、4週は福井との生活パターンも、概ね安定してきました。

通常は、自車での自由な移動ですが、冬場は、雪が降ることもあり、新幹線のお世話になっています。東京発の「ひかり」に乗り、米原で「しらさぎ」に乗り換えて移動時間は約3.5時間。

ひかり号は、未だに喫煙車両があること、またひかり号の移動時間は2.5時間と、車内で仕事をするにも区切りが良い時間であることから、結構、便利なものです。

 

さて、今回は、2月24日に福井に戻り、3月2日に東京に出るという、通常より2日ほど長めの福井の滞在でした。

 

しかし、東京からのお客と芦原温泉で一泊、4月から開催する予定の研究会(次世代経営層の育成プログラムの実験)の事務局を依頼している人の福井訪問のアテンドといった特別イベントのほか、福井で支援している会社の経営会議が2回、社会福祉法人の会議が3回、夜の意見交換会が3回・・・と盛りだくさんでした。

そのため、ひかり号の車中、時間を惜しんで、せっせと購入したばかりのUltra Bookで仕事をしていたのですが、ふと気づくと、「まもなく米原」とのアナウンス。私にしては珍しく慌てて荷物をまとめ・・米原で無事、しらさぎ号に乗り換えて「ホット」したのも束の間・・・「かばんがない!」。

A5大のカバンで、各種カード、現金、印鑑など、仕事に関わる一式が入っているもので、座席に置き忘れてきたようです。しかし、既に、しらさぎ号は動き出し、後の祭りです。

 

どうしようかと考えて、社内の車掌に相談しようと車掌室まで移動すると・・若手の女性車掌の親身になって対応する姿勢に感心しました。実は、数年前に、雪で列車が数時間遅れて、切符の清算をした際の、東京駅でのJR職員の応対の悪さを思い出しており、また、嫌な思いをするのか・・・と考えていたのです。

残念ながら、しらさぎ内では、カバンの行方はわからなかったのですが、下車前に、女性車掌から「移動中に見つからず、申し訳ありません。到着駅で、既に連絡済みと言って確認してください。」と、カバンを忘れた私が恐縮するような対応をいただき、到着駅にて確認すると、程なく、新大阪駅にて、それらしいカバンが見つかったとのこと。

カバンの内容の確認などがありましたが、応対してもらった職員の方も、若手で気持ちの良いものでした。

翌朝、温泉宿から駅に行くと、また、彼に会い、昨日の女性車掌さんの分も含めて御礼を言うことができました。

なお、着払いで届いた宅急便には、「新大阪駅 忘れ物預かり所」と送り主が書いてあり、両親の知るところとなったのは、残念でしたが・・「忘れ物しないよう気をつけろ」と両親に注意され、50歳になって初の失敗が明るみに出てしまいました。

 

さらに、福井から東京に出る2日には、停電でしらさぎが2時間近く遅れ、私の予約した列車は運休に・・・

福井駅で状況を聞こうとすると、私と同世代の職員は不機嫌そうな表情で他の人と応対中で、もう一人を見ると若い職員がハキハキと対応している様子。当然、若い職員の方に、「どうなるの?」と聞くと、「既に停電は解消したのですが、前を普通列車が走っています。それを追い越すことが必要なため、次のしらさぎの福井駅の到着は14時20分過ぎになるでしょう。」と明快な回答をいただき、またも若手職員の対応に感心することに。

お陰様で、その列車に乗り、米原の乗継も偶然うまく行って、結果、1時間遅れで東京に着くことができました。時間に遅れるのは嫌いなのですが、今回は、あまり気にもならなかったのは、駅での応対の気持ち良さが原因でしょう。

 

何かと話題になる「いまどきの若者」ですが、どうもそう思っているのは、私を含めた年寄りの世代のようです。

今回出合った3人の若手JR職員は、私たちの世代のJR職員よりは、明らかに顧客対応は優れているのは確実ですし、その結果、私のJRグループの接遇に対する印象は大きく変わりました。

 

この1週間の移動は、トラブル続きでしたが、気持ちの良い印象だけが残りました。

一瞬、彼らの気持ちの良い応対を、医療・福祉業界の方にも、見て、学んで欲しいと思ったのは、職業病でしょうが・・・