旅の楽しみ86:計画的な「駆け足旅」から、現地で考える「ゆとり旅」へ(2024北海道一周)

2024年12月15日

父親が健在の頃は、東京と福井を毎月2往復。遠方でも仕事がありましたから、そのついでと・・全都道府県を見て回っていました。

仕事上で見てみたいものから始まり、趣味の国府・国分寺・一宮回り、評判の桜・花火・紅葉見物を加えて、事前に行先を設定。綿密に航空便・船便・レンタカー・宿泊先及び車の移動ルートも決めて、当日は、それに沿って無駄なく動くことを旨としていました。
その頃、「1年で全都道府県宿泊」を4~5年ほど続けていましたが・・その終盤には、年の前半にまだ行っていない県があれば、必要もないのに、そこに行く計画をたて、年の暮れに滑り込み実施といった、全都道府県に行くこと自体が目的になるくらいでした。

 

その後、子供に要する費用も減り・無くなるのにあわせて遠方の仕事を止め、趣味の国府・国分寺・一宮回りも、ほぼ完了してからは、旅の頻度も減りましたが、2022年に東京・福井の移動用の車を買い換えて以降、少し違った形で再開しました。その車は、長距離では20km/L以上の走行が可能な全輪駆動のセダン~固めの足回りで長距離走行でも疲れが少ないことを実感し、全てのルートをこの車両で移動する旅です。
中国地方一周(2022年)~新婚旅行時のルートを辿る+奥方希望の倉敷観光から始まり、四国旅行(2023年)~奥方希望のリニューアル大塚美術館+小豆島と続きました。これらの宿は全て事前に決めていましたが、今年の北海道一周は「数日分の宿は現地で決める」との企画で出発したのは、母親宅の工事が一段落=介護室が完了した6月末でした。

 

福井を出て、自車で日本海側を北に向かい、行ける所まで行って泊まるところを探すというのが初日の予定。
途中、思いつきで何か所か立ち寄り、遅めの食事を酒田市でとっている間に、「本日はここで泊まる」との奥方のご託宣をいただき・・・ネット検索。当日割もある宿泊先の確保に成功です。
次の宿泊先は、白神山地周辺と決まっていましたが、「酒田見てみたい」との次なるご託宣に従って、酒田市観光案内に沿って移動~いくつかは以前の酒田旅で見ていましたが、初物もありの面白さです。
その結果、白神山地で予定の散策は宿泊明けにして、予約済みの青函フェリーへ滑り込み~大事なポイントだけは事前予約し、その前後は、その日考えるという「ゆとり旅」です。
こんな感じで、函館・松前・稚内(礼文・利尻)・根室・襟裳と北海道の端や離島をぐるっと一周しましたが、風連湖畔の宿で夕日を見ていた(写真)ときに、大量の虫に刺されて酷い目にあったことを除けば、思いのほか順調な旅でした。概ね私は行った場所でしたが、新たな発見も多い日々でした。

 

最終日の前日に、「○○日には東京に居たい。○○があるので。」と急に言われて・・当初は、北海道から東京への移動は、あと2泊ほどかけて太平洋側を南下しようと思っていましたが、特に予約はしていなかったので、奥方に「苫小牧から大洗のフェリーが空いていれば、○○日の予定には間に合うよ」と伝え、奥方が翌日の予約を終えて、10日間を超えた北海道一周は終了です。

 

さて、2025年の企画に着手しましたが、まずは行先~最近の奥方の関心事項は「下瀬美術館」です。これを最初の目的地として、その次は、西の九州へ? 南の四国へ? 西へ行けば、2022年の続きの新婚旅行時のルートを辿ることに、南に行けば2023年の積み残しの「四国の施設めぐり」になるかと考えています。その途中に、一宮回りの積み残しや、百名城などの私の最近の関心も挟んで・・半分以上は現地決定の方針です。

 

こうした親の行動の影響も受けたか・・長女は新たな墨国人のパートナーと毎月1回は車で遠出・宿泊していますし、次女夫妻も年数回の旅行で、時にはレンタカー利用もしているようです。

「絶対運転しない」と言っていた次女も、旅先のレンタカー利用での「連れ合い」の負担を考えてハンドルを握るように。本日、東京自宅であった奥方主催の「誕生会兼クリスマス会」にも車で来ました。学生時代に、義務でとらせた「運転免許」も役に立ち始めたようです。

ちなみに夫婦旅は100% 私の運転・・奥方の運転を横で見ているほうが、かえって疲れるのが理由です(笑)