旅の楽しみ77:潮騒の舞台 神島の暑さに負ける(離島訪問)

2017年8月24日

今月は、伊勢湾に位置する神島に向かいます。
先月、三河湾の佐久島から遠くに見えた神島。三重県に属するものの、渥美半島の伊良湖岬から3.5km~鳥羽港までの1/4の距離です。

 

早朝に東京を出て、伊良湖岬に着いたのは昼過ぎ~予定より一つ早い船に乗り込みます。
既に気温は35度を超えていましたが、高速で進む船上を抜ける風は涼しく・・しかし、15分の船旅は、あっと言う間に終了。港に立つ「三島文学 潮騒の地」の碑の前に立つと、ジリジリと焼けつくような暑さでした。

 

荷物を宿に置こうと、スマホの地図アプリを見ながら歩き出しましたが、直ぐに行き詰まり~地図では、道路の表示なのですが、それらしきものはなく、あるのは狭い急な階段。試しに、隣の道の表示のところに行って見ても、やはり狭い階段です。
港近くの斜面に赤い屋根の民家が密集する景色は船から見えましたが、まさか、家々が道ではなく、階段で繋がっているとは思いもしませんでした。
やむ無く、重い荷物を持って急な階段を上り始めましたが、あまりの暑さに一段上るごとに汗が噴き出し・・休憩しようと思ったところで宿の玄関が現れて一安心と思うと・・さらに宿の部屋も3階と階段が続きました。
冷たいお茶を1本飲んでクールダウン。1時間ほど横になって体力回復してから、島内散策に出発です。

 

観光案内によれば、古墳時代からの神宝が数多く保管される八代神社、日本の灯台50選に選ばれた神島灯台、映画「潮騒」のクライマックスシーンの舞台となった監的哨跡、青い海を背景に石灰石が塔のように立つカルスト地形といった名所を、ぐるっと回ると2時間弱とのこと。
密集する民家の間を曲がりくねって続く狭い階段を上り始め、まずは八代神社に向かいます。
15時を過ぎていましたが、気温はさらに上がった感じに・・重い足を止めて、高台から港を見下ろして一服(写真)。八代神社に着いた頃には、全身水をかぶったような状態に。灯台に向かう道は諦めて、港に降りる階段をトボトボと歩き田村元衆議院議長の銅像の前で、さらに一服。なぜ、ここに銅像があるのか由来をスマホで調べて・・本日の行動は終了です。
夕食に美味しい魚料理を食べたものの、暑さに負けて早々に寝入ったのは言うまでもありません。

 

本日は朝食後、帰りの船までの間に散策をと思っていましたが、昨日以上の暑さに「不戦敗」を宣言。
港近くの日陰のベンチで、海風に涼んでいたところ・・中国の旅行客らしい一行が、くたびれた顔つきで現れました。鳥羽から半日の予定で神島散策に来たようでしたが、あまりの暑さに、私と同じく階段上りは諦めたようです。
今朝、宿の人が言った「昨日、本日は、異常に暑いですね。普段は違うのですが・・」という言葉を思い出し、自分の運が良いのか悪いのか・・思わず苦笑いです。

 

それでも、わざわざ中国から来て、暑いだけの神島という記憶が残るだけの旅行客よりは、よい印象でしょう。
しかし、暑さに負けた体を休めるため、これから御嶽山近くの涼しい温泉地に向かうことにします。