2016年12月23日
今年最後の離島は、日本の最西端与那国島です。
大阪での仕事を終えて、20日朝に関西空港から出発です。一時は閑散としていた関西空港も、今では、アジアからの観光客で溢れるばかり。何となく、20年ほど前に滞在していた中国の国際空港を思い出させます。
しかし、搭乗した石垣便は乗客も少なく・・静かな旅で始まりました。
今回の目的は、石垣島を拠点に、西表島、波照間島(一般人が行ける最南端)、竹富島、そして与那国島を巡ること。シーズンオフの静かで過ごしやすい旅も期待でしたが、残念ながら、石垣空港に到着した途端、その思惑は外れました。空港から市内へのバスは満員・・表示では気温25度を超える夏日・・12月とは思えない状況です。
12月の沖縄は3年連続ですが、最初は大汗、昨年は凍え、今回も大汗・・なかなか思い通りには行かないものです。
それでも初日の予定は、夜にオオコウモリを間近に見ることができるなど順調でしたが、2日目は波照間行の便が欠航との船会社からの電話で始まりました。急遽予定を変更して、1日の行程を終えて港に戻ると・・波照間行の便は結局すべて運行できたとのこと。
波は穏やかで、なぜ欠航なのだろう・・と1日思ってはいましたが、ホテルに戻るタクシーの中で、波照間行の便の状況を聞くと、「海が荒れやすい今の季節は、第一便だけが出て、その後は欠航になることが、よくある」とのこと。
島の命綱の船便ですので、極力、一往復だけはするのでしょうが、その後は天気次第・・「明日も同じようなものかもしれないな」と思うところなど、私も、離島共通の事情に、心なしか慣れてきたようです。
悪い予想は当たるもので、翌日も波照間行の便は、第1便は運航・・第2便以降は天候次第とのこと。行ってみるという判断もありましたが、夕刻には飛行機で与那国に移動することが決まっており、万が一を考えて、今回の波照間行は断念しました。
石垣での時間もできたので、石垣をゆっくりと一周するとともに、良い意味でも悪い意味でも今年話題になったポケモンgoを本格的に試してみることに。今から20年前に、幼い娘たちに頼まれてゲームボーイのロールプレイイングゲームでポケットモンスターを集め・育てることに勤しんでいた時期がありますが、内容はそれと同じ感覚です。ただし、スマホという文明の利器を得て、カメラ機能や地図アプリと連動して、いくつかの工夫がされているところが面白いのでしょう。観光地に行くと・・意外性のあることもあるなど、使い方によっては、地方振興につながる可能性はあるなと実感しました。
石垣内では自衛隊誘致賛成と反対の双方の立て看板が目立ちましたが、ポケモンgoを活かした地方振興ならどうなのでしょう・・。
最終日は与那国島を一周です。
北部の空港近くから時計回りにはじめ、役場近くの診療所を見てから、岬の与那国馬や灯台、Drコトーの撮影現場、数多くの空家や耕作放棄地、整備途中の自衛隊設備を見たり・・島ならでは景色ですが、のんびりした時間が過ぎます。日本最西端(写真)の地では、台湾が見えるはずが・・雲に紛れてはっきりとはしませんでしたが、初のポケモンをゲットでき、童心にかえって、思わず笑みが出ます。
午後からは、船に乗って沖合の「海底遺跡」と呼ばれるスポットを見に行く予定でしたが、冬型の気圧配置のため北風が強く港の外は高い波。恐る恐る「船欠航ですよね」と聞くと、「これくらい大丈夫」とのこと・・しかし、港を出ると船は大揺れ、結構な怖さでしたが、島の南に回ると凪状態・・これなら波照間島も行けたかなと思った次第です。
ちなみに2日目の波照間行の船便・・全便出たそうです。来年以降の楽しみができました。