Episode147「役所編は終了 これまでを振り返って。」

2016年1月28日

4年をかけて、退職時から採用時までを遡る形で、役所時代の振り返りを終えました。
この間、忙しさに負けて、原稿書きをサボりたくなる時もありましたが、自分が決めた月3回というルールを何とか守ることができました。これも面白いとメールをくれた読者の皆様と毎回原稿チェックをしてくれた奥方のお陰です。どうも、ありがとうございました。
 
この作業は、これから大人になっていく子供たちのため、彼らが、いずれ困ったときに、これを読んで、少しは役に立つのではという想いで始めたものです。親の風を吹かして、知ったかぶりに子供に意見するのは、私の本意とするところではありませんので、こうした形で、子供達自身が任意に読んで考えてもらうきっかけとなればということです。
これを書き始めたときは、3人の子供は、いずれも学生でしたが、今や長女は社会人、次女は就活、長男も昔でいえば元服~高校進学となりました。大人の世界に入った子供たち・・少しは、読んで理解してもらえていることを期待していますが・・どうでしょうか?
 
しかし、毎回、呻吟しながら書いていた結果、この積み重ねは、私の振り返りとして、とても大事なものになったことは間違いありません。当初は、役所時代の嫌な思いが沢山残っていましたが、4年の作業を経て、それらのマイナスの思いが浄化され、別の目で見ることができるようになった気がします。
また、自分自身が、どのような経験を経て、今のようになったのか・・ということを客観的に理解するきっかけともなりました。これらが、自分の子供や、相談に来る人への助言に反映されていますが、私自身、自信を持って言えていると感じます。
 
結局のところ、何をするにしても、それを担うのは、人であり、組織です。どのように考えるべきか~考える方法、これをどう動かしていくか~行動の方法などは、それほど突飛なものはないのだと思います。
あるとすれば、自分に嘘をついて無理しない、少々の失敗では挫けない、目的を達成するまでは諦めないといったことや、やりもしないで人の足を引っ張る人にならない、自分を正当化するために相手を非難しない・・といった当たり前のことを当たり前にできるかどうかでしょう。
こうしたことを、改めて思い起こさせる4年間でしたが、これにお付き合いいただき皆さんにも、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
 
さて、今回を持って役所編は終了ですが、しばらく時間を置いて、また、新たな形で開始したいと考えています。こんな人になりたい、こんな人にはなりたくない・・こうした視点で書き続けられればと思いますので、よろしくお願いします。