旅の楽しみ59:「おじゃりもうせ」の看板でお出迎え 先の見えない種子島の2日間(離島訪問)

2015年9月27日

今回の離島訪問は、鹿児島県の種子島です。

種子島は一島一市二町で人口計3万人強~歴史的には鉄砲伝来、最近は宇宙ロケット打上基地として知られています。しかし、お隣の屋久島には、3年前に家族で行きましたが、種子島には縁がありません。そこで、人の少なそうな9月のシルバーウイーク明けを狙っての訪問です。

 

昨日朝、鹿児島空港近くの宿で出発準備をしていると、メールが届きました。いつもの航空便の発着案内かと思いきや、「条件付き運航のお知らせ」です。宿周辺は、薄日も射すような天気ですが、種子島は様子が違うようです。雨が強いか、それとも霧が出ているのか・・。
しかし、時間通りに離陸し種子島上空(写真)に来ると、予想に反して島の姿も見え、空港近くでは青空も見えます。

特にトラブルもなく着陸し、空港ロビーに入ると「おじゃりもうせ」の文字が目に入ります。島の方言で「いらっしゃいませ」という意味のようですが、まずは、島に受け入れてもらえたようです。

 

いつものようにレンタカーで島一周を開始しましたが、あちこちに「おじゃりもうせ」の文字があるものの、雨が降り出し、徐々に強くなります。南北57kmもあると、同じ島でも北と南では天気は大分違うようです。
早めに島南部の宿に入り、温泉に入って食事となりましたが、いつものように宿の「おばさま」に島の様子を聞きます。夏場は、サーフィンや海水浴のお客さんでいっぱいになり、いわゆる書き入れ時かと思いましたが、実は宇宙ロケット打ち上げの時とのこと。「島のホテル・民宿は満員で足りなくなる。レンタカーも不足して、鹿児島本土からフェリーで運んで来るくらい。毎月、打ち上げてくれると良いのですが。」とのこと。TVで、打ち上げを見る人のニュースはよく流れますが、一体、何人くらいの人が来るのでしょうか・・・ロケットの打ち上げ自体が、地元経済への波及があるとは、ここに来るまで気づきませんでした。

 

この話も踏まえて、今朝、種子島宇宙センターを目指しましたが、途中、広田遺跡ミュージアムという表示を見つけて、急遽立ち寄りです。何の予備知識もありませんでしたので、70歳くらいの地元の方(ボランティア)と思われる方の話を聞くことにしましたが、なかなか興味深い遺跡のようです。大量の貝の装飾品、中国の影響を受けたと思われる文様、日本・アジアには他に例のない小さな体など・・面白い話が続きます。

こうした小さいながらも光り輝く地元の歴史を、誇りに思い大事にする姿勢をまぶしく感じつつ、いつものように地元の医療について聞いてみました。彼の回答は、「大きな病気はドクターヘリで鹿児島市内に運ばれるが、普段は西之表の○○病院に行く。」とのこと。近くに公立病院がありましたが、そこではなく、道路は整備されているものの約40kmの距離のある民間病院に行くという回答に興味が湧きます。

公立病院のHPを見ると、医師の問題でしょうが・・診療科も診療時間も限定的です。一方、民間病院のHPを見ると、「医療内容からライフスタイルまで考える」と、高度医療の推進、スタッフの支援とサポート及び離島だからこそ楽しめるワークスタイルを3つの柱としています。写真も、種子島の良いところを示す写真(サーフィンなど)が数多く並び、一般的な病院HPとは、随分、印象が違います。
地方の病院では、医師確保等について、釣りなどを売りにするという話を聞いたことはありますが、実際に、HPで前面に出しているのは初めて見ました。何となく、興味を湧かせる病院です。

 

その後、広大な種子島宇宙センター内の道路を走り、打ち上げ場を遠くに見たり、宇宙科学技術館を見学したりしましたが、その頃には、土砂降りに・・。さき程、ボランティアの人から聞いた、本日開催の地元の運動会も中止になったようです。また、今回立ち寄る予定の屋久島行の高速船も到着の港が変更になった(海が荒れて)との電話もありました。
「おじゃりもうせ」という看板とは違って、どうも歓迎されていないような気がしてきましたが、遅い昼食に立ち寄った店で、面白いものを見つけて、少々、気持ちが晴れました。そこは、たまたま障碍者就労支援事業所が運営する店でしたが、喫茶店と別に設置しているショップで販売していた商品に、知り合いの社会福祉法人製のものが・・

 

さすがに、「売れていますか?」とは聞けませんでしたが、思わぬ偶然に苦笑いして、今回の種子島の予定を終了です。