旅の楽しみ45:今年の離島訪問は奄美大島から(離島訪問)

2015年1月25日

一昨年から始めた地方訪問・・今年は離島がテーマ・・今年最初の離島訪問は、鹿児島県の奄美大島です。

 

日本は島国。本州・北海道・九州・四国の主要な4島を除くと奄美大島は5番目の面積・・さらに北方領土を除くと沖縄本島・佐渡島に次ぐ3番目の大きさです。昨年、沖縄本島・佐渡島に行きましたので、今年は、この奄美大島から始めることにしました。

 

奄美大島の人口は約6万人・・近隣の加計呂麻島や喜界島とあわせると約6.9万人です。2010年の国勢調査時と比較すると約5千人の人口減、20年後には5.5万人を切ると推計されるなど、日本の平均的な姿です。しかし、75歳以上の人の比率のピークが来るのは、全国の平均的な時期よりは遅いと推計されている特徴的な地域でもあります。

 

さて、1月23日の昼、大阪から奄美空港に到着。

気温16℃・・伊丹とは10℃くらいは違う感じに、10日間ほど苦しんでいた風邪の症状もようやく収まりそうです。

当該地域の中心地 奄美市名瀬に宿泊地を置き、そこを拠点に、初日・3日目は奄美大島内を周遊。笠利、住用、瀬戸内、宇検、大和の各地域の街並みを見て感じながら・・観光スポットで休みながら・・ 離島の空気を感じる旅です。名瀬以外は、全島に散在する漁港(入り江)を中心に小規模な集落が形成され、各集落から名瀬に通じる幹線道路はカーブが多く緊急車両は走りにくい・・・と、山間部の散村の分布に似ている感じす。

 

各地区の中心から名瀬までは概ね車で1時間程度ですが、各地域を結ぶ主要道路と思われる所でも、携帯の電波が届かないところもあり、観光はもとより、生活面でも大変さを感じさせます。最終日に奄美空港からの帰路の航空便内で、奄美の活性化等に関するアンケートを実施(大手コンサル会社担当)していましたが、街づくりや活性化をどのように進めるか・・難しさを感じさせます。

2日目は、奄美から喜界島へ・・飛行時間10分程度 バスのようなプロペラ機で移動し、軽自動車で島内一周をしましたが、人口7千人強の島は、長閑な時間を感じさせてくれました。平家の時代 僧俊寛が喜界島に流された頃とは、島の景色も違うのでしょうが、天気が良いのが続くのであれば・・春は、ここに住むのも悪くないかと思いもします(スギ花粉も飛ばないらしいです)。

 

さて、一昨年来の地方巡りでは、病院はあまり見かけることはありませんでしたが、今回は、一定規模以上の病院が数多く存在(ほとんどが名瀬に所在)するのに驚きました。ホテルで、人口規模が同じである奄美大島と佐渡島及び福井の山間部である奥越地区のデータ比較などをしてみましたが、さらに驚くことに(結果は、右下の3地域の比較に)。

医師数も多く、病床数も多い。病床数は、鹿児島県自体が全国平均より多いですが、当該地域は鹿児島県の約1.5倍・・全国の約2.5倍と高水準です。同じような面積、人口の佐渡、奥越は、全国平均前後の水準にあることと比較すると・・この面では恵まれているようです。離島といっても千差万別。その一般的なイメージと違って、医療資源が豊富な地域もあるということを改めて理解しました。

ただ、この地域は、今後、都道府県単位で進められる医療・介護の再編の中で、注目すべき地域の一つとなるかもしれません。

 

2泊3日の駆け足の旅でしたが、東シナ海に沈む美しい夕焼けに遭遇(写真)、油井岳の展望台から大島海峡を望む景色、喜界島中央の高台に広がる一面のサトウキビ畑など、記憶に残るものも多数ありました。しかし、ホテルに泊まっていた奄美・加計呂麻 3日間サンゴ礁クルーズの御一行様のように、美しい海の上に出ることは、今回ありませんでしたので、いずれ大島海峡を船で渡ってみたいとの夢も残りました。

 

次に奄美大島に来るときは秋か・・ 

その頃には、夜にアマミノクロウサギの生態を見るナイトツアーもあるとのことです。

 

3地域の比較