旅の楽しみ28:奈良路で次女の病気平癒を祈る

2013年12月27日

今月23日に、次女の成人を祝って家族写真を撮影しました。

今年の4月に20歳になり、本来であれば来年が成人式ですが、年明けは忙しいそうな気配もあり、年末に振袖での写真撮影です。

3年前に成人した長女は、母親と京都に行き一品物を購入しましたが、次女は振袖は欲しくないとのことで、母親の祖母が、母親のために設えた振袖を着ることに。こうした世代をつなげる着物はよいものです。

 

撮影の前日には、一人暮らしの長女も次女も東京の家に集合して準備をする予定でしたが、次女は予定の時間になっても帰って来ず、連絡もつきません。

彼女は、うつ状態が続き、1月から休学としましたが、彼女の希望もあり、1週間の半分くらいは一人暮らし残りは家に戻るという形にしましたが、「失敗したか・・」と思い始めたところ、次女から連絡が。

「状態が悪いので今日は行かない。明日、美容院に直接行く。」とのことです。家族一同、安堵はしましたが・・

 

当日、長女は水色の振袖を、次女は朱色の振袖を着て、写真撮影は無事終わりました。

次女は元気がないように見えましたが、振袖の色が、それをカバーしていたようです。家では、それぞれの振袖を交換して着たりしていましたが、次女は、結構疲れたとの本人の言。また本来行くはずのクリニックも、状態が悪いので行けていないという話もあり、心配は続きます。

翌日、私は、福井での今年最後の仕事があり、地元福井に戻ったことから、次女がクリニックに行ったかを確認することはできませんでした。

 

さて、福井の仕事も終わり、2日ほど時間ができたので、自分の息抜きのため関西方面に1人で行くことにしました。

米原まで行ったところで、30年以上前に行き、今でも印象に残る大和国一之宮三輪明神大神神社への参拝を決めました。当時、結婚する前の配偶者と二人で参拝したのですが、夕暮れの参道に灯篭の明かりが続く・・その雰囲気が古事記・日本書紀に残る三輪山の由来とあいまって幻想な感じがしたものです。

しかし、その時間帯までには余裕があることから、奈良駅で下車し、東大寺に向かいました。大仏殿、二月堂、手向山神社と廻ったあと、南大門近くの東大寺ミュージアムで、千手観音菩薩、日光菩薩、月光菩薩のご尊顔を拝し、適当な時間になったのを確認して、三輪駅に向かいました。

 

三輪駅からほど近い大神神社では、小雨のなか、初詣の準備で忙しくする神官、巫女の皆さんが見られましたが、その邪魔にならないように拝殿で参拝です。それから、宝物収蔵庫の前を過ぎ、両側にさまざまな薬草や薬木が植えてある「久すり道」を通って、本日の目的である狭井(さい)神社に向かいます。ちょうど、夕暮れも進んで、参道の灯篭が幻想な感じがしてきました。

狭井神社は延喜式神名帳に記される古社ですが、病気平癒の信仰が厚く、今回、次女の健康をお願いするという目的です。神社仏閣は、雰囲気が好きなので、よく行きますが、一方では、神仏にお祈りするという行為自体は、何となく後ろ向きの感じがして、お賽銭を入れるわけでもなく、お御籤を引くわけでもなく、今まで来ていましたが、今回は、珍しくお賽銭を入れて、桐箱入りの病気平癒のお守りを購入しました。

 

神頼みの世界ですが、それでも良いか・・という気分です。

参拝を終えて大和三山の山影を見ながら駅に向かって歩いていると、久延彦神社が見えてきました。

こちらは知恵の神とのことで、長男に代わってお参りしようとしましたが、厳しい階段でギブアップ。長男には、自力で頑張ってもらうしかありません。

 

明日は、神仏頼みについでに、法隆寺にでも行ってみますか・・。