旅の楽しみ20:東京十社めぐり3(江戸散策10)

2013年6月2日

今回の江戸散策は、東京10社の白山神社、王子神社に参拝です。今回も、前回と同じく、平日が忙しくなった結果、日曜日のお出かけとなりました。

 

最初の参拝地 白山神社は、現在の福井県、石川県、岐阜県にまたがる白山に関わる山岳信仰を起源に持つ神社で、日本各地に2,700社余りが鎮座しています。

今回参拝した白山神社は、その昔在学した東京大学本郷キャンパスにほど近い地にありますが、残念ながら、当時は、訪れることはありませんでした。この周辺は、地名も白山と言いますが、由来は、この神社との由。今回は、有名な紫陽花を見たいという家族の希望での参拝です。

 

白山地域一帯は、神社仏閣が多くありますが、その一角の駐車場に車を停めて、商店街をぶらぶら歩いていると、「文京あじさいまつり」の旗が何本か立っています。今年は、6月8日から始まるようですが、こうした神社を中心とした商店街活性化は、これまで参拝した4神社でも同じです。人の集まりを作ること・・これが経済活性化の原点なのは昔も今も同じなのでしょう。

さて、神社の境内に入ると予想に反して小さなものです。明暦元年(1655年)に、現在地に遷座し、その後、徳川綱吉、桂昌院の崇敬を受けるなど、徳川家から信仰されたという雰囲気は残っていません。当時は、広大な境内だったのでしょうが、時代とともに、住宅地となってきたのでしょうか。

まつり前ですが、それでも小さな境内と隣接する白山公園では、咲いている紫陽花の前で写真を撮る人が数多くいます。私もそれに従って数枚撮影(写真)となりました。

周囲には、富士塚(富士信仰に基づき、富士山に模して造営された人工の山や塚で都内には何十か所もあるらしい・・)がありましたが、まつりの時だけ公開されるとのことで、残念ながら登ることはできませんでしたが、個人的には、こうした山岳信仰の神社と塚が併設されていることを面白く思ったところです。まつりの期間中には、歯ブラシ供養や縁日など、様々な催しが実施されるとこのことですので、皆さんも、行ってみてください。

 

その後、家族の希望で、王子神社の近くにある飛鳥山公園(昔は王子神社の支配地だったとの由)に到着。福井では、まず見ることのない、数多くの子供が遊ぶ姿を横目で見つつ、3つの博物館を見学して、公園とJRの路線の間を通る「飛鳥の小径」を散策することに。飛鳥の小径沿いには、白山神社と同じく、紫陽花が咲いています。王子駅周辺は、新幹線をはじめ数多くの路線が通るため、鉄男、鉄子らしき人たちが、鉄道の通過を写真に撮っている一方で、紫陽花を撮る人もいて、なんとなく不思議な感じでした・・。家族は楽しげに写真を撮っていましたが。

そのまま、王子神社へ参拝となりましたが、現在の境内は白山神社と同じく狭く、周囲を住宅地に囲まれています。それでも、音無親水公園側にある樹齢600年の銀杏の木を拝見し、親水公園周辺を散策・・都会のオアシスのような場ですが、さすがに3時間近く歩くと疲れるものです。

 

今回は、今までの江戸散策の中で最も歩いたかもしれません。お陰様で、4時間程度の外出後、すっかり寝込んでしまいました。

次回以降は、お手柔らかにお願いしたいものです。