旅の楽しみ15:深大寺のだるま市を見る(江戸散策7) 

2013年3月4日

今回の江戸散策は、2月末に、約1年の外国留学から帰ってきた長女を交えた3人で、調布の深大寺にお参りです。

3日、4日は、厄除元三大師大祭(深大寺だるま市)との情報を、家族がサイト(東京コンシュルジュ)で調べ出し、各自、午前の予定を処理して、本日午後、自車で深大寺に向かいました。

 

深大寺は、天平時代に開創され、平安時代に天台宗に改宗。江戸時代に2回の火災にあい、今の本堂は大正時代という由来の寺院です。昔、勤務した大津にある比叡山延暦寺(京都ではなく大津の市域にあります)との所縁もあります。また、深大寺は、丘陵地が浸食されて形成された谷状の地形の一角にあり、湧水も多く、昔から、これらを活かした「深大寺そば」が有名です。

 

到着したのは14時前でしたが、門前の通りには、数件の蕎麦屋が軒を並べています。早速、そのうちの一軒に、車を停め、深大寺そばを遅い昼としていただいてから、深大寺にお参りの企画です。

越前そばを食べなれている私には、関東の白っぽい色の蕎麦は、物足りない感じがするのですが、長女は1年ぶりの蕎麦を堪能したようです。蕎麦の写真を撮らなかったこと(Face Book掲載目的)を、しきりに残念がっていました。

店を出て、深大寺に向かうと、その参道には、数百メートルも続く出店の列です。平日なので、それほどの人出ではないと思っていたのですが、結構な数の参詣者がいます。平日でこれなら、日曜の昨日は、人込みの嫌いな私は堪えられないだろうな・・と考えつつ、境内に入ると、だるまを売る店が、ざっと見ても10件以上は並んでいます。

 

どの店も同じようなものを売っているかと思っていたのですが、よく見ると、巨人・阪神(写真)、ザックJAPANなどと書いてあるだるま(戦勝祈願と思いますが)や、赤色でないだるま(黄色は金運など)も結構あります。これらの大量のだるま群をみて、長女が一言。「これは何? と外国人に聞かれたら何と答えると良いかな・・」。

確かに、手足もないので人形でもなく、縁起物と言っても通じそうにないし・・・。一応、「中国の達磨大師をモチーフにしたもので、赤色は日本では魔除けの意味。」と説明はしましたが・・。結局、彼女のFace Bookには、写真付きで、「日本のいいところってこういう小さい所にあったりするんじゃないかなーと思ったり。深大寺のお蕎麦美味しかった。」とのコメントのみ。なかなか、日本の伝統を、うまく外国に伝えるのは難しいものです。

結局は、現地に来てもらい、雰囲気を感じでもらうしかないのでしょうが、そのためには、面白そう・・と思ってもらう、独りよがりでない情報発信が大事なのでしょう。

 

さて、お参りを済ませて、ぶらぶらとしていると、家族が「福井に買って帰ったら。会社とかに。」と言い出し、結局、㈱YOUさぽーとへの贈り物として、伝統的な赤い小さなだるまを一つ購入です。金文字で「商売繁盛」と書いてです。

この1年、ふらふらしながらも、3人の経営者の卵の頑張りで、初年度から黒字を達成できそうな見込みとなり、あと数年すれば、税金なしでも黒字化する可能性も見えてきた彼らへの応援のつもりです。さて、このだるまが、役にたつかどうか楽しみです。

 

その後、出店をぶらぶらと見て回る女性二人の後に従う時間が続きましたが、私は、最近、東京の部屋で焚いているお香の台や、面白い顔をした猫の焼き物(対)、乾燥芋と干し柿(来週の両親への土産)などを購入しました。その間、支援先の関係者とお仕事やお見舞いの電話やメールも何本かしましたが、こうした仕事と生活が両立できる今の情報環境に、改めて、便利なものと感じたところです。

 

まだ、時間があったので、最後に、東京都の神代植物公園(以前は、深大寺の寺領だったとの由)で散策です。

約4,800種類、10万本・株の樹木が植えられている園内は、温室のベゴニアは大輪の花を咲かせていましたが、それ以外は、彩も少なく、ウメが咲いている程度でした。しかし、バラ園、ツツジ園、ハギ園などの広さを見ていると、その季節には綺麗であることを想像させるには十分です。若い時代に、これを知っていれば、女性とデートしたかな・・と不埒なことを考えながら、本日の予定時間を終了です。

 

調布インターから一路自宅(正確には居候先)へ。

渋滞もありましたが、18時前には、到着し、本日の江戸散策は終了です。

なお、温室のベゴニアの写真は、花束代わりに、お見舞い先にメールで送付し喜ばれました。最近、他の人のFace Bookの掲載で見て覚えた方法です。少しは、私の情報ツールの使い方も進化しているようです。