旅の楽しみ4:初の「お伊勢参り」で首を痛める

2012年8月13日

8月10日から12日の3日間、鳥羽・志摩・伊勢を廻りました。

私としては、地域の状況を確認するのが目的の一つ、もう一つは息抜きの時間作りです。

8日・9日と福井での仕事を処理して、旧盆中に福井に帰省する東京在住の家族3名(1名はカナダ留学中)と、10日に鳥羽駅前で合流する計画でしたが、9日の仕事が、先方の準備不足や、外部者からの筋違いの指摘もあり、ほぼ徹夜明けで合流地点に移動となり、当初から、息抜きの目的は頓挫です。

 

初日は、鳥羽で、湾内の周遊船に乗り、島巡りと水族館に。夕刻、海沿いの「パールロード」を車で走り、鳥羽市石鏡(いじか)にあるホテルへ。

 

道路からは、小集落が海沿いに点在する景色が見えましたが、診療所がある気配もなく、この道路を通じて、鳥羽市内の医療機関に通っていることが想像されました。走ってみれば、たいした時間距離ではありませんが、都会では、「身近な医療」が受けられないと言われる距離でしょう。都会と地方の違いを感じる一コマです。

移動の空時間は、今月に入って配偶者のお付き合いで購入したばかりで使い切れないスマホを片手に仕事メールを入力したり、ある行政機関職員に会って欲しいという電話の応対など、普段と変わらぬ時間に。ホテル投宿後も、食事の後に、前日できなかった仕事を2件処理。しかし、手持ちのPC(データカード)は、その地域では使用できず、PCとつないでデータを移行して、スマホを使って送信に成功・・・。スマホ購入して、初めて意味を感じた初日となりました。

 

2日目は、子供の意見を採用して志摩のテーマパークに。近鉄が進める伊勢志摩リゾートの中核的な施設の一つですが、当日は、人も少なく、待ち時間もなく各施設を利用できました。

この施設の入園料は、1日チケットと2日チケットでは、数百円しか違わず、近鉄グループとしては、1泊2日の利用を想定していることがわかります。確かに、投宿したホテルでも、ほとんどが1泊2日を前提としたサービスとなっており、連泊の当家は、何となく浮いた感じで、2日目は、「連泊さん」と呼ばれたりして、変な雰囲気に。

伊勢・志摩という大阪・名古屋に近い場所柄から、短期の利用が中心なのでしょうが、ある程度は、滞在型のサービスを考えないと、人口減で、徐々に経営は厳しくなるか・・・などと、テーマパーク内で余計なことを考えていましたが、その心の隙に、つけ込まれ、最後に、吊り下げ式のコースター(ピレネー)に次女と乗ることに。

お陰さまで、最終日の伊勢神宮参拝を前に、首を痛める結果に。年齢には勝てないということでしょう。無理はしないことです。

一方、高所恐怖症でスピードに弱い長男(小6)は、はじめてジェットコースターに乗ることに成功。記念すべき日となりました。

 

さて最終日は、伊勢神宮。

最初に、4月にできたばかりの「せんぐう館」へ。神宮に関する基礎的な勉強をしてから、外宮(写真)から、別宮の倭姫宮・月読宮と、最後に内宮の順序で参拝に。

このうち、最も印象に残ったのは倭姫宮。見かけた参拝者は1名だけと、静かな神社らしい佇まいです。

これに対して、内宮は、近隣の駐車場も順番待ち、店舗が並ぶ参道も長蛇の列と、どこに行っても人にあふれており、明治神宮の表参道と同じような状況でした。雰囲気は、宗教施設というよりは、テーマパークの感じであり、昨日訪問した現代のテーマパークより、盛況なのは皮肉なものです。この地域の経済振興の中心施設となっているのでしょうが、神社仏閣が好きな私には、少々違和感が残る1日でした。

そうは言いながらも、参道の真珠店で、来年、成人となる次女に早めの「お祝い」を購入して、一路、福井に向かいました。