福井での調査研究も大詰めです(障碍者歯科)

2012年2月16日

昨年3月から、福井で「労働者(障碍者)の歯科の健康が 生産性及び日常生活に与える影響」というテーマで調査研究を進めています。本日、第7回目の研究班を無事終了し、3月半ばに最終の研究班を開催し、報告書をまとめる予定です。

この調査研究は、日本歯科総合研究機構の研究助成を受け、福井県歯科医師会、Cネットグループ、当研究所の3者が協力して、Cネットグループの2事業所を対象にパイロット的に進めているものです。

この企画自体は、私が発案したものですが、Cネットグループに相談し、日本大学松戸歯学部の笹井教授(日本歯科医師会嘱託)を通じて福井県歯科医師会の役員の方を紹介していただき、そして日本歯科総合研究機構に研究助成として取り上げていただきと、多数の方のご協力を得て始まったものです。関係者の皆さんに、改めて御礼申し上げます。

さて、この企画は、昔から言われている障碍者の歯の状態が良くないという事実と、歯科診療所の患者数が伸びないという事実を繋ぐことで、双方がメリットを得るのではないかという発想に基づくものです。

最初の1回目、2回目の研究班では、歯科医療の言葉・常識と障碍福祉の言葉・常識の違いに起因してか、福井県歯科医師会のメンバーとCネットグループのメンバーの意思疎通がなかなかとれずに、私が通訳をするような雰囲気もありましたが、現在では、相互理解も進み、円滑な関係になったのではないかと思っています。

この1年間、次のようなことを進めてきました。

① 2回の歯科健診

② 治療勧奨の実施と治療状況の追跡

③ 対象者へ歯の健康に関する講演(写真は1月26日の模様 説明者は福井県歯科医師会の前川常務)

④ 職員・家族への歯みがき指導の技術支援

⑤ 毎月の作業能力・生活能力の判定 

⑥ 3回のアンケート(職員・家族・診療した歯科医師等を対象)

⑦ 日本歯科総合研究機構からの現地視察

 

3月10日には、Cネットグループの主催する「経営品質改善活動発表会」において、職員、家族、一般の方を対象に、福井県歯科医師会の近藤常務から歯の健康と体の健康に関する講座を、私から今回の調査研究の概要発表をすることも決まりました。また、この成果を踏まえて、平成24年度以降も、さらに拡大した形で展開できないかと日本歯科総合研究機構に申請しています(3月には決まる予定です)。

こうしたトライアルが、福井県全体の働く障碍者の歯と体の健康の向上につながり、彼らの働く意欲と能力の向上につながることを期待しています。

皆さんも 楽しみにしていてください。