親と歩く70 福井も桜が散り始め 両親も新たな段階へ

2019年4月15日

1年ぶりの投稿になります。
この間も月に10日程度は福井で両親の相手をしてましたが、尺骨神経麻痺で手術を受けた父親は改善の様子もなく、介護用の箸を愛用するように・・一方、母親も歩くのに不自由を感じるようになり、家の中でも杖を使うようになりました。

 

また、二人とも、一層、耳が不自由になったようで、聞いていると・・
「○○さんの畑は、草がぼうぼうで手入れしていない・・」
「売りに出している畑について何も言ってこない・・」
「○○さん、奥さんが亡くなってやる気がなくなったのか・・」
「このままにしても何も進まないので業者を変えるか・・」
「うちの畑の話・・急いで売る必要もないのに何バカなこと言ってるの」
「何もわからないのに、バカとは偉くなったもの・・」
と、かみ合わない話が続いた後、やっと話題が同じになると・・険悪な雰囲気に。

耳が聞こえにくいので、つい大声になり、それが双方とも怒られたように感じるという悪循環~そのため、家で二人で話す時間も減っているとのことです。

 

今回の福井滞在中も、3度の日帰り温泉・外食に行きましたが、以前のように、温泉の前にどこかで散策というのは、手足の衰えを感じる二人から丁重なお断りを受けています。それでも桜が満開とのことで、両側に桜並木が続くさくら通りから、長女夫妻が挙式をした足羽神社の枝垂れ桜(写真)に向かいました。
しかし、神社までは、車を降りることもなく、車内から遠めに桜を眺めて終了・・車内の会話も同じような状況・・あえて外出の機会・時間を設けないと、衰えが加速するように感じられました。

 

今年に入り、奥方から、実母がデイサービスの利用を始めたと教えられ、私の母にもどうか・・と勧められていました。当分はダメだろうと思ってましたが、今回衰えが加速する懸念を感じ、ダメもとでと・・母親に「週1回くらいデイサービスに行ってみるか」と聞いてみました。
母親の回答は、「集落の女性の集まりも、足が悪いのでと先日退会した。デイサービスに行くのは無理。」との予想通り否定的なものでしたが、「送迎はあるが・・」と押してみると、「送迎があるなら・・」と消極的ながらも了承を得ました。

 

当然、両親が自分たちで手続きができるとは思えないので、近くに事務所を構える㈱YOUさぽーとの女性社長に、介護サービス利用開始の一連のプロセスを、私の代理者としてサポートして欲しいと依頼しました。介護サービス利用開始に至るには紆余曲折があるでしょうが、姉が重度障碍となった以降、2人で1人前と支えあって生きてきた両親の新たな段階であることは間違いないでしょう。
ただ、先年亡くなった叔父は、デイサービスに1回行っただけで、「あんな所に行けるか」と利用を拒否して、自宅で引きこもって暮らしたとのこと・・
同じ一族ですが、大丈夫かと心配する前に、やってみるしかありません。