2025年2月2日
本日は節分 24節気に基づいて1年を考えると、立春・立夏・立秋・立冬を経て、四季を終える区切りが節分です。区切りという意味で、節分には、豆まきなどの行事も続いていますし、最近では、一地方での慣習だった恵方巻きが全国に広がっています。
さて、今回は、前回コラムで記載した長男のトライアルが常識外れの形で終了したことの報告です。
私の不愉快な気分に区切りをつける目的~いつもの子供(世代)への期待とは違い、また長文になることを最初にお詫びします。
3か月ほどバイトで様子を見て欲しいと依頼し、知人の社長の理由で正規雇用・試用期間の形で始まったトライアル~10日目頃の一つの山を越えて、2か月ほどは、社長・長男双方から、特に連絡・相談もないので、「無事に進んでいるのだろう」と思っていましたが・・1月14日の社長からのショートメールで発火して、直ぐに「大炎上」となりました。
「先週末にメールを差し上げた件について、本来であれば直接お会いしてお話をすることにも関わらず申し訳ありません。ご子息には本日お話しますが、よろしいですか?」というショートメールです。
社長の判断で、正規雇用・試用期間になったので、あとは先方の判断~私への儀礼的な報告と思いながら、メールが届いてないこと、電話で事情を知りたいと伝えて・・その電話の内容で、まず驚きます。
「態度が悪い=怠けもの」といった表面的な判断、「会社の判断結果を親から通知(その理由は自殺の恐れがあるから)。」「明日から出社に及ばず(給与は月末分まで支払)と親から通知。」といった人事労務の原則と著しく反する発言、最後は「お金もらわないと雇用継続なんてできません」との飲み屋の馬鹿話でも喧嘩になりそうな言葉の「オマケ」つき。この伝達だけで、労働事件・・
「辞めてもらいたい」ことはわかったが、これで相手が納得すると思っているのか???
この浮ついた調子で、彼が直接長男に伝えたら即労働事件勃発・・と思い、一旦は引き取り、長男本人から事情を聴いて、今後の対応を決めることにしました。問題顕在化の先送りです。
その後、先週送ったというメールが届きましたが、表現は気にしているのでしょうが・・その内容の乏しさ(論理矛盾・根拠不明等)、必須のキーワード(再三の注意・指導等)の欠如はもとより、「口調や態度については、父上の影響(苦笑)が強いと思われ直すことは難しい」と、これも飲み会の馬鹿話の「オマケ」つき・・。ほぼ、実質も労働事件と考えるしかありませんでした。
帰宅した本人には、「明日から出社しないように」との会社の意向を伝達し、明日から、態度が悪い、労働能力が低いとの会社の言い分について、本人の言い分を聞く旨を伝えて、その日は終了です。
翌日に本人から聞いたところでは、
「態度の悪さとして示された例(あくび等)について、本人への注意・指導があったのは、あくびについて一度だけ。その他はなし。」
「試用期間における評価事項の提示なし、職場定着に関する定期的な社長等との面談もなし。」
少なくとも、態度を会社都合の退職理由とするのは無理~完全に労働事件~「大炎上」です。
社長判断で、トライアルの入口は「正規雇用」になったのですから、出口も「試用期間終了時の作法」に従うのは当然と考えた私は、「社長の尻ぬぐいは勘弁してくれ」と独り言です。社長が勝手に作った「労働事件」を「唐突に押し売り」され、その社長の不始末の「尻拭い」を一人でさせられるとの自分の状況に・・彼からよく言われる「人を見る目が無いとはこのことだ」と気分が落ち込みます。
このほか、労働能力の有無の判断に関して確認すると、「演習過程も経ずに、いきなり外部提出用レポートの仕事の1種類だけを発注」など、私の感覚では時代遅れ・時代錯誤と思うものが次々と・・
「座敷牢に閉じ込められ(クライアント同行禁止)、毎日、ひたすら同じ作業を繰り返し(業務1)、作っては壊し作っては壊し(上司の2段階チェック)、助けを求めても拒否され(月曜の朝に聞きにくるのは非常識と社長が不機嫌に怒る)・・」と、まるで拷問と感じただろう。それで「へそ曲げて態度変化」というならやむを得ないと思いつつも、「どっちも、ここまでになる前に早く言えよ」「社長こんな変な会社なら最初に断れよ」と、さらに気分は落ち込みます。
後日、労働能力が低いとした根拠の妥当性を確認するために、本人の原案と完成品の双方が欲しい旨を伝えたら、今度は「取引先との守秘義務で見せられない」と根拠の開示拒否~「おい、自分の言っていること、意味わかっているのか社長」といった感じで、最悪の気分です。
何とか本人が相手を見限るという「大人の判断」で、発火から1週間で労働事件は表ざたにならずに、大炎上は「鎮火」。しかし、形の上では円満退職で終わって、社長から届いたメール「お礼とお詫び」が、決定的に私の神経を逆なでしました。
通常のビジネスのトラブル処理の最後としては、お手本の表現・体裁なのですが・・「あってはならない労働事件の最終処理。それも主犯格自らが出すのがこれか」と、私の「常識」からは大きく外れていると感じたからです。「ふざけるな!!!」との表示が当時の感じを最も正確に伝えられるでしょう。
「本当に何もわかっていない・気づいていない」と考え、このままほっておくと、今回の「悪い成功体験」に基づき同じことを繰り返し、近い将来に明るみに出て反社会的存在と非難されることは確実・・と思い、社長の気づきを祈って、最高レベルのリスク情報を提供(警告)することに。
今回の件で双方から聞いた情報により、彼の行動分析を実施し、その結果を送付しました。「身に染みついた考え方・行動判断の悪い癖」が、「説明し納得を得るなどの人事労務の原則」と全く相いれないために、無意識のうちに通常考えられない人事労務上の問題を、数多く、かつ連続して生じさせているという仮説。これに基づき、その当面の防止策も提示しました。
社長が、これを単に不愉快と思い捨てるか、正しいと思い次の行動に繋げるかは、彼次第ですが・・少なくとも、将来の私が「あの時、厳しく言っていれば」と、後悔することはないでしょう。
今回のトライアルの結果は、社長から届いた「評価」は「使い物にならない」ことが分かり・・事態収拾に要らぬ時間をかけさせられ、残ったのは極めて不愉快な気分だけ。
それも節分の本日で区切りです。明日には持ち越さないことにします。
今回のコラムは、珍しく私の負の感情を吐き出す長文になりましたが、ご容赦ください。
明日の立春は、長男の将来に関する明るい話題とします。ご期待ください。