子供の成長14 立夏 長女と20年ぶりの大喧嘩

2025年5月5日

本日は立夏 これから一日一日と暑くなっていく季節です。近所では田植えも盛り。福井を取り囲む里山も新緑の様々な色をまとっています。

 

さて、改修の終わった母親宅にて、4月以降、古くなったコンクリート床等の保全のため塗装を行ってきましたが、そろそろ作業にも慣れてきたと実感し、最大の課題と考えていた鉄骨部の屋上の塗装に着手することにしました。これが長女との真夏のような熱い大喧嘩につながります。
屋外塗装のため天気次第なのですが、今回の滞在では天気の良い日が続くことはなく、予報では2日続けての雨なしでも、近づくと雨予報に変わることが繰り返されました。ある日、別の作業が順調に終わり、奥方の協力を得て屋上の洗浄に着手、それを終えたのが夕方17時前・・翌日・翌々日の予報を見ると、翌々日の夕刻から雨模様の表示。翌日早朝から始めれば、何とか1日で必要な塗装の前半(下塗り1回・本塗り2回)を終え、東京に戻る前にトップコートまで終えられると算段し、奥方に「明日の7時から塗装するので長女の部屋を通らせて」と伝えるように依頼しました。あとから考えると、「帰ってきたら」と付け加えたのが失敗でした。

 

その後何もないので支障ないのだろうと思っていましたが、23時過ぎに長女からLINEが届き、問題が発火します。

当方は、『急に言い出されても2Fには2Fの都合がある。明日はやってもらっては困る』といったクレームが長女から来たと受け止め・・「6時間も前に伝えたのに何を今さら」と、ムッとして文句を返信したら、今度は『明日はやっていい。こちらは出かけることにしたから』といった旨の返信が来て、「好きでやっているわけではない施設管理を、長女のご機嫌とって許可を得てやる必要があるのか」と馬鹿馬鹿しくなり、「2F住人でやってくれ。当方はもうやらない」と、へそ曲げて、何度か投げやりのやり取りをして、その日は終了です。
翌朝、昨晩のやりとりを振り返り、何となく嚙み合っていない感じがして、奥方に伝達状況を聞いたところ、長女が帰ってきたのが遅く、さらに風呂に入っている最中に帰ってきて言いそびれ、2Fで呼んだが返事なし。やむなくLINEしたのが夜の10時頃と聞き、「きっと私が10時頃に急に思い立って連絡させたと思って怒っているのだろう」と推測し、仕切り直しの提案を、再度、奥方に連絡を依頼。別の日に塗装するが、その前に掃き掃除を終えておくのが条件と、共同作業の形をとる内容でした。

 

これで一件落着と思いきや、奥方通じて届いた回答は、5日・6日に自分達で塗装するというもの。掃き掃除するのも嫌で事を収める気もないのか、一度も塗装したことのない者が軽々にやると言うな・・と考え、あとは不貞腐れる感じに・・
その後、伝達ミスをしたと自覚した奥方が、私を無理やり説得する形で事態収拾に乗り出し、渋々、それを受けましたが、「このまま塗装しても、お互いにしこりが残り、先々良くない。特に、私の気分は最悪なので、必ず問題が起きる。」と考えて、一連の過程における当方の受け止めを紙にして、あとは自分で考えろという意味で、長女に奥方経由で送付しました。
その題名は、本来は「内心の事後公開=つぶやき」と書くべきところ、「注意事項」と書いたので爆発しました。

 

私の知人が宿泊に来ていましたが、その前で大喧嘩に・・50年ほど前のTVドラマ「寺内貫太郎一家」の大喧嘩を彷彿とさせるもの~さすがに手は出ませんが、大声・厳しい言葉が飛び交い・・奥方と客人は模様を眺めるだけです。
このやりとりで分かったことは、次のようなものでした。
1 長女は私が17時ころには伝達を依頼したことを知らなかった(予想通り)
2 長女は当日の塗装は認めて、今後のこととして、2Fの都合もあるので事前相談はして欲しいというつもりだった(冒頭に当日はやっていいと言ってから、要請しろよ・・)
3 翌日の事態収拾の提案は聞いていなかった(どういうこと?)
4 奥方からは塗装を手伝わないかと言われて、できないと伝えた(在宅勤務の日に手伝えと言うはずないだろ・・)
5 長女は3件のホームセンターを回り1日で塗装の内容の理解にキャッチアップしていた(偉い! びっくり)

 

双方とも、間に入った奥方の伝達に課題があり、双方の確認不足で事態が悪化したと理解しましたが、「〇〇の責任だ」と一人を悪者にして終わりにするような処理をしない2人なので、奥方を悪者にしない形での喧嘩という、面倒な喧嘩が続きます。
最終的には、3人の子供たちについて、高校卒業後は家を出して、自主性を尊重し、一方的に指示・注意することは、極力控えるようにしてきたことに反して、「注意事項」という記載をした私のミスと気づいて喧嘩は終了。数時間、大声出し合って、双方疲れたのもあるのでしょう(笑)

 

翌日には、喧嘩の最終まとめとして次を当事者3人で共有~事は必ず起きるが、早めの収束に協力を依頼しました。
第1被害者 長女
奥方に対して伝達内容の確認を怠る、大喧嘩の最中に奥方のことを「ポンコツ」と表現したマイナス点はあるが、軽微と認定
第2被害者 奥方
伝達面のマイナスポイントはあるが、大喧嘩の最中に全体の構図を理解し、2人の喧嘩を居たたまれない思いで長時間眺めるしかない(客人がいて心が折れなかった)状況に置かれたことを考慮
第3被害者 当方
長女のパートナーに悪く思われる、メガネが行方不明になる被害はあったが、次のマイナス点を考慮
ア 奥方の伝達に関する判断能力を見誤ったこと
イ 長女の行動力を見誤ったこと
ウ 最終処理の肝心な資料(内心の事後公開)の題名を誤ったこと

 

長女については、再確認するという癖をつければ、あとは何が起きても大丈夫と思えるくらい成長したと思い、私の人を見る目が無いことを再確認しつつも、喧嘩を経てうれしく思ったところですが・・
私より確実に長生きする奥方については、社会活動家としての能力は高いと思うものの、今回の件で理解した伝達能力では、私がいなくなった途端に、福井で必要な経済的な処理に行き詰まると思われ・・私の終活の最大の課題となったと実感。頭の痛いところです。

 

なお、日を変えて、2日間で塗装は終えました(写真)が、気温上昇・急な雨と予報がはずれ大変な作業でした。

これも第3被害者の被害に追加です(笑)