参加者の平均年齢40歳代後半 賑やかな新郎新婦のお披露目に

2017年10月9日

この3連休は、私たち夫婦の長女が伴侶に選んだ人を、福井の親族にお披露目する予定です。
事前に「スコットランド人」という説明はしていましたが、長女の祖父母4人~それなりに外国人に偏見のある世代が実際に本人を見て、どう思うか・・が課題でした。

 

7日に新郎新婦と福井に自車で入りましたが、途中、観光を楽しんでいた2人が祖父母の家に着くときには、緊張している様子が見えて、おかしくもあり、心配でもあります。
まずは、私の両親に挨拶・・心配に反して、「優しそうでいい人だ」「長身で小顔 モデルのようだ」と評判も上々です。高評価を得てから、奥方の両親の家で、奥方の兄弟家族も交えての夜の食事会へ・・聞くと、ここでも評判は上々だったとのこと。第一関門はクリアです。

 

8日は、少人数での挙式のあと、東京、愛知からのお客様も含めて30人弱の規模で食事会です。
新郎の家族はおらず、彼にとっては初対面の人ばかり・・緊張の連続となることを長女は心配していました。そのためか、神社での挙式の前に長女は貧血気味に。バナナで栄養補給中の彼女に向かって、「鬼の霍乱だね」と思わず一言。彼女の横に立って扇子で風を送っている優しい新郎が、日本語ができないにもかかわらず、東京では、面白がって「オニヨメ」と彼女を呼んでいるのを知っての冗談です。
挙式は、少し元気を取り戻した新郎新婦のほかは、新婦の兄弟、両親、4人の祖父母だけですが、挙式の途中に「何て長い祝詞や」とつぶやくなど、2人の祖父は少々乱調気味・・気も高ぶっているのだろうと聞こえぬふりをしているうちに式は終了。終了後に、新郎新婦と一緒に写真を撮る4人の祖父母の笑顔~いずれも孫の中では初めての結婚を嬉しがる姿を見ているうちに、式での不規則発言はどこかに・・・。新郎新婦も、祖父母たちの笑顔を見て、福井での挙式を良かったと思ったに違いありません。

 

食事会は、緑が美しく歴史のある料亭で、「長女が伴侶に選んだ人を福井の親族にお披露目する会」という趣旨を踏まえ、彼女の挨拶で始まりです。出席者の中には、10年以上ぶりに東京から福井に来ていただいた父親の兄嫁や、約30年前の私たちの結婚式で仲人をお願いした高校時代の英語教師夫妻もいて、出席者同士の久しぶりの再会を果たす場ともなりました。
また、第1世代の後期高齢者も10人弱はいましたが、彼らの孫の第3世代も10人弱はいて、平均年齢は40歳代後半~概ね日本の平均年齢と同じ~世代や時代をつなぐ場でもあるな・・と賑やかな会場を見ながら1人思ったのは、職業病でしょうか。新婦が着ていた白打掛と振袖は、曾祖母が祖母の挙式のためにと60年前に購入したもので、私の奥方も挙式の時に着ています。これを知っていたことも、「世代をつなぐ」と感じた要因かもしれません。

 

出席者一人ひとりが新郎新婦に言葉を贈る中、祖父たちからは、「少子高齢化~子供は3人以上」「苦しい時もあるが一歩一歩」と、本人たちのカラーが色濃く出た発言が・・祖父母たちは、次の孫の結婚式に出られるかどうかは不明ですが、まずは1人の孫の結婚を見ることができたことで満足なのでしょう。当初心配された「外国人問題」は、新郎の人柄と新婦の笑顔、祖父母たちとの共通項(新郎は綺麗好きなど)の発見で、どこかに消えたのかもしれません。
一方、挙式・食事会が終わり、疲れたはずの新郎新婦は、私の両親の家に宿泊でしたが、普段通りの雰囲気に・・新郎も福井が気にいってくれたのかもしれません。本日は、祖父母と固い握手をしての、お別れでした。

 

さて、新婦の父親という立場の私ですが、「娘を嫁に出す父親の気持ち」というのは残念ながら感じられませんでした。彼女が高校を卒業した際に一人暮らしを始めさせ、既に子離れが終わっているからなのでしょう。あとは、2人がどのように生きていくのか・・紆余曲折を見るのが楽しみなだけです。
ただ、お願いがあるとすれば、
新郎には、日本の良い所をもっと知ってもらい、今以上に日本を好きになって欲しいこと
新婦には、今回食事会に出席した10代、20代の世代の中心となって、よい関係を続けるようにして欲しいこと
の2つです。そうして未来の日本を切り開く1人になってもらえれば・・

 

第1世代の「始末」は第2世代の私がつけるので、第3世代の自分たちとその後輩たちのために頑張ってください。
それから挙式、食事会で働いてもらった次女、長男にも一言・・ありがとうございました。