2017年5月25日
本日は「主婦休みの日」~ある生活情報紙が読者アンケートで2009年に制定したとのことです。
日頃家事を主に担当している主婦がリフレッシュをする日との趣旨を受け、母親の出身地永平寺町へ向かいます。
出発前に玄関先でひと悶着ありました。昨年8月に亡くなった父親の長兄の兄弟相続のことです。
3月には弁護士を介して地元の税理士に依頼しており、今の時期には終了しているはずなのですが・・なぜか、2か月も経った申告期限ぎりぎりになって複数の資料を出せとの連絡があったとのこと。常識的には2か月前に依頼できる基本的な資料であり、税理士が手を抜いていたと思われてもやむ得ない事例なのですが、その父親の思いが資料提出を依頼した地元金融機関にぶつけられました。
急に話を聞いた金融機関の担当者は、内部の審査部門でひっかかったのでしょう。遺産分割協議書の記載事項を変更して欲しいと父親に話をし・・それに父親が大きな声で反論しているようです。このままだと無事に出発となりそうにないので、玄関先に出て話を引き取り「ここで話をしていても無駄なので、弁護士に確認して欲しい」と困り顔の担当者に伝えました。
その後、当該金融機関の審査部門も納得したのでしょう・・一件落着、話は進みだしました。しかし、3月は税務申告で忙しいといっても、本人の業務懈怠で、こんな面倒なことを引き起こした税理士には、それなりの仕返しは考える必要があるでしょう(笑)
さて、本日の目的地は、福井藩の支藩 松岡藩主の菩提寺 天龍寺です。
江戸時代には約1万坪の敷地の大寺院となり、1689年 には松尾芭蕉がこの地を訪れ、句を残しています。しかし、明治維新になり、寺院の経済的な後援者を失い1977年までは無人~その後禅修行のための僧堂が建てられ、現在では坐禅の道場となっているという珍しい歴史をもつ寺院です。
2人はお参りした後、15分ほど階段に座って話し込んでいます(写真)。亡くなった父親の兄夫婦や母親の姉妹のこと、また母親の親が近くの医者に通っていたなど・・亡くなった人の話が続きます。お寺の雰囲気が話を促したのでしょうか。
その後、境内の芭蕉の句碑(物書いて 扇引きさく 余波かな)と余波の碑(芭蕉と北枝の別れの場面の像)を眺めていましたが、近くの小学校から生徒が下校する声に誘われて、次に行こうと言い出しました。
永平寺町が作った禅の里温泉という日帰り温泉に向かう途中、予想通りに母親が姉の墓参りに行きたいと言い出し立ち寄ります。入浴後には、九頭竜川沿いの母親の実家の墓に立ち寄ることになり、母親も満足げでした。
主婦「休みの日」とはならなかったと思いますが、時期外れの墓参りができて、気持ちのうえではリフレッシュできたことでしょう。
なお、天龍寺に杖を置き忘れた父親でしたが、最後に寺に立ち寄ると杖が残されていました。
「寄らなくていい」「もう一つある」などと車内で言っていた父親ですが、兄の残した杖を見つけて嬉しそうでした。