親と歩く53 今月は北潟湖畔の桜を見に行きます

2016年4月10日

3か月の充電期間を終えて、今回から、親と歩くも再開です。
この間、お陰様で、親も何とか健康を維持し、月1~2回の外出も続いていました。これからも、80歳を超えた両親との時間を書き続けられればと思います。

 

本日は、一昨日の石川での宿泊合宿、昨日の知人の来福と、連日の深酒で疲労気味の体を引きずって、今回は親と桜を見に行きます。
例年の福井では、まだ綺麗な桜を見ることができるのですが、早めに桜が咲いたこと、7日の強風で桜が早く散ったことから、今年は、すでに葉桜のところもあります。WEB上で桜の開花情報を確認して、当初より予定を早めて、また場所も変更しての出発です。

目的地は、4年前に花菖蒲を見に行った北潟湖畔と場所の変更を伝えると、「場所はどこでもよいけど、その後の温泉はどこに行くのか。」と母親から質問です。数年前には、外出も嫌がっていましたが、今では生活の一部に定着し、目的も外出先よりは、日帰り温泉~外食の場所に関心が移ったようです。

 

北潟湖畔に近づくと、太陽光発電、風力発電が見えてきます。
それを見つけては、後部座席の2人は、いろいろと話をしています。原子力発電所の再稼働で右往左往している感の強い福井ですが、両親もそれなりに気になるのでしょう。
「廃棄物処理の決まっていない原発を動かすのも心配だ」
「そのうちに自治会単位で太陽光発電を持ったりして自給自足となる時代になるのでは」
「結構風が吹いているのに風力発電が動いていない。やはり太陽光のほうが効率的なのか」
などと、素人なりに面白い話をしています。学歴がなくても、苦労してきた歴史の中で、いろいろと自分で考える力がついたのでしょう。こうした自分で考えるところは、私の子供たちにも受け継がれているとは思いますが、一緒に生活をしなくても、こうした長所は受け継がれるのでしょう。もちろん、短気で怒りやすいといった短所も受け継がれているようですが・・。

 

さて、北潟湖畔に着くと、予想以上に桜は散っており、少々残念な感じでした。
長閑な日和だった昨日に比べると、日差しも少なく、風も強めで、2人の足取りも重い感じです。母親は、どこで探してきたか、太めの枝を拾って杖替わり・・少々、足取りが心配です。家では元気には見えても、着実に衰えは進むのが現実なのだと再認識するのも寂しいものです。

 

寒そうに見える2人のために、早々に、地図アプリで近くの日帰り温泉を検索。
近くの芦原温泉街にある日帰り温泉に向かうことに。偶然にも、本日は半額料金の日。少し得した気分もあってか、温泉に向かう2人の足取りは軽く・・湖畔での足取りより早く見えるのも不思議なものです。
入浴後、天ぷらを食べに行く途中の車内で、2人は、「あの時行った温泉は良かった。本日も悪くない。」「○○湯は、人も多くて、お湯も少々汚れている感じがする。」などど、温泉施設の批評を続けています。
これからは、外出後の温泉施設の選定が大事になりそうです。金のかからない安い楽しみですが、これはこれで幸せなのかもしれません。幸いないことに、いろいろと行けそうなところがあるのが嬉しいところです。