親と歩く43 母親が倒れてから1年 本日は敦賀へ

2015年3月8日

今月は敦賀~氣比神宮所縁の地に行きました。

 

いつもは、私が福井を離れる前日に外出となるのですが、9日から寒くなるという天気予報。昨日、福井に戻ったばかりでしたが、たまたま急ぎの仕事もないので、本日、外出することにしました。

 

事前に行先は敦賀と伝えると・・いつもは「そこは行ったことがある。別のところに行きたい。」と言い出すのですが、今回は直ぐに決着。聞くと、2人とも敦賀は行ったことがないとの由。まずは順調な出だしです。

 

最初は福井の自宅から1時間弱の距離にある常宮神社~この時期に咲く寒紅梅が有名です。
到着早々、年齢に応じてトイレに行く回数が増えた2人は駐車場内にあるトイレに向かいましたので、私は、先に歩いて梅を見ることに。しかし残念なことに、寒紅梅は、盛りを過ぎて半ば散っている感じです。遅れてきた2人も、少々、残念に感じたようでしたが、それでも各自それぞれに境内の散策を始めました。

父親は、いつものように、神社の由来などを読んでいます。古くは氣比神宮(越前一ノ宮)の境外摂社であったこと、神話上の仲哀天皇・神功皇后の三韓出征に所縁のある地であること、主祭神の天八百萬比咩命は養蚕の神であることなど・・私も知らない話ばかりです。うまく使えば観光資源に十分なりそうな感じです。
一方、母親は梅の香りを楽しんだり、神木と思われる巨樹を見上げたりしていましたが、そのうち近くで吠える犬の相手を始めました。10年近く前には猫も犬も飼っていたことを思い出して、「家の○○は少しも吠えることはなかった・・番犬としては失格だった。」と言いながら、楽しそうにしています。

 

時間も経ったので車に戻り始めると、急に母親が「あのトイレはダメだ。汚くて使えない。」と女性らしいことを言い出しました。さっき使ったものと思っていましたが、実は使わずに出てきたようです。確かに手入れは十分にはされておらず、観光用とすれば失格の状況です。

「福井のトイレは、割とこうしたのが多い。」と、母親は観光アドバイザーのように続けます。この点は、私も感じるところであり、福井の観光が今一つの印象を与える要因の一つです。

北陸新幹線で浮かれ気味の感がありますが、基礎的なところの点検改善を忘れて欲しくないものです。

 

さて、次に向かった「みなとつるが山車会館」も氣比神宮に所縁の施設であることが着いてわかりました。
事前の調査不足なのですが、氣比神宮例大祭~敦賀まつりで巡行する山車6基を収納、うち3基を常時公開する施設です。15分程で祭りの模様を映すシアターを見る観客は、我々3人のほかは、愛知から来た2名の計5名でしたが、母親は、昨年行った能登中島祭り会館を思い出しながら感心した様子です。

ただ、2階の甲冑、能面の展示室に行くと「暗い。節電なのか・・ケチ。」と言い出しました。展示品を保護するためとの掲示もあるのですが、そこは素通りです。少々呆れて「この紙を見なさい。口で言っても聞こえないのだから。」というと、渋々掲示は見たものの・・「人が来たら自動で電気がつき、いなくなったら消えるような設備にすべき。」と、これもまた観光アドバイザーのような発言です。

 

苦笑しながら会館を出ると、駐車場の場所がわからず館員に聞いている人がいました。私も到着時に場所がわからず周囲を一周・・館員に聞いて駐車していたのですが、周囲に駐車場の位置を示す表示もなく不親切な感じがするのは確かです。この点も基礎的な改善として考えたほうが良いかもしれません。

ここまで氣比神宮に所縁の施設が続いたので、予定にはありませんでしたが、急遽、参拝することに。参拝後の2人は、芭蕉が奥の細道の最後に立ち寄った地であることを示す石碑(写真)を見て、また感心していました。今回は提案と感心の回数が多いようです・・。

 

最後に、敦賀ICの近くにある日帰り温泉に行きましたが、「ここに来たことがある。登貴美(私の姉)が、仕事のついでに連れて来てくれた。」と、2人は敦賀に来た記憶を蘇らせました。やはり敦賀に来たことがあったようです。
それでも最後に2人から「今日の敦賀は面白かった。氣比神宮があるのは知っていたが、こんなに良いとは思わなかった。ありがとうございました。」と、珍しく、お褒めの言葉をいただくことができました。きっと、1年前に極楽湯で倒れた本日を無事終えた安堵感もあったのでしょう。

 

姉が病気になっていなければ、2人は数年前に見ていたのでしょうが・・嬉しいような、残念なような感じです。

本日は、姉も月1回の外出との由~全員がよい1日であったことに御礼です。