親と歩く32 平均年齢80歳 枝垂桜の咲く庭で

2014年4月7日

今回は、両親の退院を報告するため、配偶者の実家に行きました。

 

3回の心臓カテーテル手術を終えた母親は、3月末に退院をしました。

3回目手術の際に、ガイドワイヤーを抜く際に、腕の血管から出血をしたらしく、右肘から先が内出血で青くなっていますが、その他は順調な様子。その間、父親も、仲良く(?)具合が悪くなり、同じ病院で手術を受けましたが、これも数日で退院し、今のところ問題なさそうです。

 

両親とも1週間後に検査を受けるようですが、二人とも病状も安定しており、また本日は暖かい日和ですので、両親一緒に配偶者の実家に退院の報告に行くことにしました。

 

配偶者の実家には、樹齢200年を超える枝垂桜があり、ちょうど見頃。

配偶者からも「何十年も咲いているのを見ていない。」との話を受け、桜の模様を写真に収めて送る「特別ミッション」も引き受けての訪問です。

 

訪問後、早速、庭に回り、立派な枝垂桜に、ご対面です。

私も、咲いているのを見るのは初めてですが、確かに、カメラに収まり切らないくらい立派で大きな樹です。庭の池を覆うように咲く姿は、確かによいものです。

特別ミッションを踏まえ何枚かの写真を撮った後、後期高齢者の4人に声をかけて、「冥途の土産」にと記念写真の撮影です。

 

その後、座敷にあがり、昭和6年から10年の間に生まれた、今年平均年齢80歳を超える4人は、お互いに歳をとったことを自慢しあっています。

配偶者の母親が、「お菓子を出そうと思うが、どこに置いたかわからない・・」と言うと、私の母親は、「この人(父親)も、お返しの品を買いに行ったが、財布を持たずに行った・・」と、もの忘れ自慢です。

私の父親が、「この人(母親)に代わって料理もしたり大事にしている・・」と言うと、配偶者の父親は、「私も、この人(配偶者の母親)と結婚して良かったと思っている・・」と、奥様自慢です。

1時間ほど、こうした話をしていましたが、私の母親が糖尿病で甘いものを食べないと言っているのにも関わらず、遂に置き場所を思い出した配偶者の母親がお菓子を出し・・・父親同士が年齢や病気に起因する頻尿話を始めたところで、頃合いも良いと、話を打ち切り、帰ることにしました。

 

帰り際に、田舎らしく、入院見舞いのお返しを持って来たにもかかわらず、また、お返しのお返しをもらうことに。

高齢者がお金を使えば、景気も少しはよくなるのでしょうが・・また近々、再度、お返しを届けることが必要のようです。

 

ただ、こうした高齢者のやりとりも悪くはありません。

年末恒例となりつつある温泉旅行に加え、来年は、枝垂桜で「花見」でもしてみますか・・