親と歩く31 極楽湯で倒れた母親 元気な様子です

2014年3月11日

今月は、福井の自宅から、ほど近い、済生会病院に行きました。

 

8日の土曜日の夕刻、家族との外出の途中に、母親が倒れたの一報を受けました。聞くと、叔母夫婦と一緒に行った極楽湯で倒れ、救急車で病院に運ばれ、緊急の心臓カテーテル手術を受けているとのこと。

耳も遠く動揺気味の父親では、よく状況がわからないので、再度、一緒にいた伯父に電話して様子を確認すると、倒れて直ぐに対応したようなので、たぶん大丈夫と考え、私は予定通りに飯田に、念のため家族は福井に行くことにしました。

 

家族からの情報では、手術後、ICUに入り、本人は安定しているとの様子。逆に、父親のほうが憔悴しているようでした。

いつもは、父親が、あーだ、こーだと母親に文句を言って亭主関白のようですが、実際には母親の存在がないと寂しいのでしょう。親戚筋にも連絡が行き、皆さん、ICUに入ってお見舞いをされたとのこと。ありがたい話ではありますが、本人の負担を考えると難しいものです。

 

私は、10日夕刻に、家族と入れ違いで福井に戻りましたが、当日は、母親の負担を考えて面会はせずに、父親の対応に。父親も落ち着いてきたようで、私の「極楽湯で、極楽に行き損ねたということですか。やはり二人一緒に行ってもらわないと。」という軽口にも、笑いが出るまでになっていました。

当日の話を聞くと、倒れて救急車を呼んでも、結構な時間、到着しなかったようです。9日までは、寒さが厳しい状態が続き、あちこちで倒れた人が出たようです。

病院についたら、「あと2時間ほど遅かったら手遅れだった。」と言われたとのこと。叔母夫婦との外出も、いつもは遠くの温泉に行くのですが、当日は、たまたま私といつも行く福井市内の極楽湯。極楽湯を選択して、極楽に行かずに済んだということのようです。

 

さて、本日午前に、ICUから一般病棟に移ったという連絡があり、一安心。父親と昼前に病棟に行き、母親の様子をみると元気そうです。

早速、母親から「あんたが、いつもあーだ、こーだと言うから、その度に、心臓がドキッとして、こうなったんだ。」と、全く医学的には根拠のない話が出ます。父親も安心したように、いつもの調子の会話になりました。たまたま来られた病棟の看護師長さんも同じ町内の人とわかったり、父親がよせばいいのに、私が元厚生省と言い出し、病院の人も少し緊張したり(監査に来たの?)、不信がったり(汚職で辞めたのか?)と、何となくお見舞いの感じではなくなりました。

 

母親の食事(写真)も終わり、しばらく談笑していると、スタッフの人が点滴をはずしながら、「明日下肢の検査をして大丈夫なら、室内の移動をはじめて、週末には病棟内を歩く許可が出る見込みです。」との話をしました。父親はすっかり安心したようで、「体力が戻れば、来週、また手術。大丈夫だ。」と励ましています。この調子であれば、週末に、福井から東京に出ても大丈夫そうです。

 

8日掲載の私のコラムを見て、私より先にお見舞いに行った人がいたり、私に心配のメールをもらったりしましたが、ありがたいことです。私自身は、両親がいつ逝っても悔いのない対応をしているつもりですが、片方が残るとどうなるかという想像は、いまはできてはいません。

まずは、両親とも健在であることを喜ぶだけです。

 

明日からは、暖かくなるようです。日和と同じく、徐々に、健康に戻ればと願うものです。

東京に出る前日、今回は父親と2人で極楽湯に行き、現場検証となりそうです。