親と歩く16 首を捻りながら めがねのまち 鯖江に向かう

2013年3月13日

2月は、あまりの忙しさに、月に2回の定番となった「極楽湯」行き以外は、お休みした両親との外出。

3月から再開です・・・と報告する予定でしたが。

10日に、約1年の留学を終えた長女を自車に乗せて福井に到着。当方の両親と久方ぶりの夕食を共にしての翌日11日に、長女を母方の実家に送る途中、事件、いや事故が起きました。思い出すのも嫌な瞬間です・・・

 

いつもの県道=この界隈は子供が多いので30km程度の速度で走っていたところ、見通しのよい農道との交差点に右側から軽自動車があらわれ、一旦停止したことを確認。当然のことながら、そのまま行こうとすると、突然、軽自動車が、当方に向かって発進し・・・自車の右後部に激突。当方は進路が変わり、反対車線を越えて70cmほど下の水田に向かって一直線。右前輪脱輪の衝撃で何とか停止しましたが、車を降りると、左後輪は宙に浮いています。

長女は何が起きたかわからず興奮状態に、私は、「わざと」ぶつかってきたとしか思えない状況に、正直、怒っていましたが、下まで転落して、横転していたことを思うと、まずは、よかっと我を取り戻す・・・という状態でした。

当日の夜は、月2回の㈱YOUサポートの取締役会。それも長崎からのゲストを迎えてのもので休むわけにもいかず、事故検分後に参加(終了は未明)。また、翌日も、昼過ぎからエンドレスのヒアリング(終了は、これも未明)がありと、首のあたりに重い感じを持ちながらも、医者に行って診察を受けられたのは、本日の朝となりました。

 

長女は胸椎捻挫、私は頸椎捻挫と立派な傷病名がつき、人身事故が確定です。

しかし、明日も午後から会議、明後日には東京に行く必要があり、両親のお相手ができるのは本日のみ。さすがに、長女と一緒の外出を期待する両親の心を思いやると、安静という訳にも行かず、首を捻りながらの4人での外出となりました。

まずは、祖母(長女からみて曾祖母)の墓参りから始まり、最後は「極楽湯」と決まっていましたが、時間もあるので、めがねで有名な鯖江市にある、めがね会館に行くことに。そこで、壊れたままの長女のめがねを買うのも、目的の一つです。

 

3Fの「めがねミュージアム」は、こじんまりしたスペースですが、著名人が使っためがねの展示から、最近のデザインめがね、大正時代から始まるめがね作りの昔の作業風景などが、見ることができます。

目立たない場所に、めがねの蝶番の部分の部品が置いてあるのを両親が見つけ・・・「すずのさん(祖母)が、内職をしていたものだ。1日千個で千円、1月で3万円稼いでいた」と懐かしそうに話しています。私も、それを手に取り(写真)、小学生の頃に手伝ったことを思い出しました。「あの頃は、貧乏だったな・・と言っても、長女には通じないな・・」とも考えながら。

 

長女は、そのまま会館内のショップでめがねの選択。両親は、喫茶店でお茶を飲みながら待機です。私は、その間、首を捻りながら、事故関係で追いかけられて・・何本か電話をしていると、長女から「決まったので来てほしい」との由。結果は祖母の内職の1か月分以上のお値段の帰国祝いとなりました。その後、いつもの極楽湯に4人で行って、帰宅の途に。

 

私にとっては、忙しい中での、わずかに落ち着いた瞬間でしたが、交差点を通るたびに、助手席の長女が、びくっとするのを見ると、事故の影響は大きいものと感じる一日でもありました。

体の傷より、心の傷が大きかったのかもしれません。来週、東京に届く、新しいめがねで、彼女の気分が変わると良いのですが・・