親と歩く3 「父親の傘寿の祝い」を兼ね芦原温泉で正月を過ごしました

2012年1月3日

昭和6年(1931年)生まれの父は、12月14日の赤穂浪士討ち入りの日に傘寿となりました。

今回、そのお祝いを兼ね、家族と両親の計7人で、地元の芦原(あわら)温泉にて正月3が日を過ごしました。

芦原温泉の開湯は明治16年(1883年)と、それほど古くはありませんが、福井から、金沢方面へJR特急で一駅(10分程度)、そこから車でさらに10分程度の場所にあります。京都駅からは、1時間40分程度と、割と近いことから、関西の奥座敷としての歴史もあり、最近では、越前ガニをメインとした冬のグルメツアーで顧客も集めています。

開湯当時、温泉の一帯は、これといった作物も育たない湿地帯で風景が平凡なため、各旅館は京都から職人を招き、庭園美を競うようになったとのことです。今回、二泊した「開花亭」は、明治末に開業し100年を超える歴史を持つ宿で、1万㎡の庭(写真)を持ち、部屋からも露天風呂(男性のみ)からも、その落ち着いた風景を見ることができました。

この宿には、父親の生年である昭和6年に、歌人の与謝野鉄幹、晶子夫妻が宿泊し、「たそがれを少し過ぎてもわが入りし あわらの湯場の雪とともしび」と詠んでいます。

 

2日には、わずかな晴れ間を活かして、近隣にある真言宗智山派の名刹 滝谷寺(タキダンジ)や成田山新勝寺の別院 成田山九頭竜寺に初詣に行きました。

滝谷寺は、日本の寺院らしい落ち着いた雰囲気で、長い参道をゆっくり歩きながらの初詣となりました。国宝等もあるなか、参拝客も少なく、静かな新年の始まりとなりました。ちなみに、普段は有料の拝観料も、正月とあって無料であり、今回も両親は負担なしとなりました。

一方、滝谷寺から歩いて10分ほどの九頭竜寺は、テーマパークのようで、数十軒の屋台も並び、数多くの車、人であふれていました。本山の新勝寺ほどではありませんが、都会の初詣の雰囲気で、滝谷寺とは対照的でした。

2日の夜には、母親が、普段食べないような贅沢な料理(朝食に出された雑煮は、Cネットグループ産のお餅でした。)に負けたか、体調が少々悪くなりましたが、3日には全員無事で自宅に帰ることができました。

とりあえず初めての試みでしたが、良い新年となったようです。また、配偶者の両親にも、近く、同じようなことができればと考えています。

 

皆さんも 様々な新年を迎えられたと思いますが、今年も有意義な一年となることを祈念します。