親と歩く2 「4百年の歴史 福井藩松平家」にゆかりの空間を巡りました

2011年12月8日

今月は、両親と福井市の中心部にある「養浩館(旧福井藩松平家の別邸)」に隣接する「福井市歴史博物館」に行きました。

福井県庁が所在する福井城址から、南へ数百mの地に、養浩館(写真は西門)、福井市歴史博物館はあります。江戸時代には、この一角も福井城内であり、博物館建設時の敷地調査の際に、「舎人門」の遺構が発見され、現在は復元されています。福井藩松平家は、徳川家康の二男 結城秀康(長男は織田信長に切腹を命ぜられた元康)を始祖とする名家です。

この日は、福井県内は初雪、市内は霙(みぞれ)が降るような寒さで、また平日の午前中のせいか、博物館内は、見学者よりスタッフが多いような状況でしたが、それでも松平家に残る甲冑や、明治、大正、昭和と三代の天皇陛下ゆかりの品の展示など興味深い時間でした。

幕末動乱で、徳川一門でありながら将軍家に距離を置いた「松平春嶽公」が、実は徳川御三卿の田安家出身だったとか、安政の大獄で獄死した「橋本左内公(母校の藤島高校にゆかり)」が当時26歳だったとか、五か条の御誓文を起草した「由利公正公」が、後年東京市長になっていたことなど、個人的な「福井ゆかりの小さな発見」もありました。

両親も1時間以上、ゆっくりと中を見ていましたが、父親が一言「目が疲れた。年だね。」と。ちなみに、今回も70歳以上の高齢者は無料で、さすがに二人とも、「少しはお金をとったほうが良いよ」と受付の人に言いながらも・・・無料で入館していました。

今後も月1回の福井探索は続きますが、どこまで両親の無料が続くか、興味深いところです。